南門から街道へ
南門から街道へ、そして遠くの魔物
四人はルミナ・フェアリーを伴って南門をくぐり、街道へと出た。
門番の女性兵士が軽く胸を張って見送り、透けた胸当ての下で乳房が揺れる。門を出ると南への道が広がり、両側に草原の緑が広がり始めていた。
朝の風が心地よく、フェアリーが四人の胸の近くをふわりと舞う。リナが深呼吸しながら笑った。
「南の草原、気持ちいいね。巡回強化、のんびりできそう」
しばらく進むと、エルが足を止め、遠くを見つめた。
「……反応があります。遠くの草原に、複数の魔物の気配です」
リナが目を細めて指差す。
「あそこ、草が不自然に動いてる。小型の群れかな?」
セラが盾を構え、少し緊張を高めた。
「距離はまだあります。接近する前に、循環を確認しておきましょう」
俺が三人の胸に軽く触れて魔力を安定させると、フェアリーの光が穏やかに強まる。エルの感知がクリアになり、彼女が静かに告げる。
「ゴブリンの小集団のようです。数は五〜六匹。攻撃性は普通ですが、希少種の反応はまだ感じられません」
四人は警戒を緩めず、街道から草原の方へと慎重に進路を変えた。
遠くの魔物の姿が、少しずつ近づいてくる。
南の草原の巡回が、本格的に始まろうとしていた。
続き ― 草原のゴブリンたち
草原の草が腰の高さまで伸びる場所で、ゴブリンの小集団が姿を現した。
五匹。棍棒や錆びた剣を持ち、こちらに気づくと威嚇の声を上げながら距離を詰めてくる。数は少ないが、草原の開けた地形で横に広がろうとしていた。
「正面から来ます」
セラが前に出て盾を構える。俺は彼女の右に寄り、半透明の胸当てに手を置いて防御魔力を補充した。セラが小さく息を呑み、盾に光が宿る。
同時にリナの胸に触れ、加速魔力を渡す。リナが側面へ高速で回り込み、端のゴブリンを先に斬りつけた。
残りのゴブリンが石を投げてくるが、エルが短く詠唱し、フェアリーの光が彼女の胸の近くで強まる。浄化された魔力が魔法を安定させ、飛来した石の軌道を正確に逸らせた。
俺はセラの盾に守られながら、魔力を込めた剣で中央のゴブリンを仕留める。リナがもう一匹を処理し、最後の一匹が逃げようとしたところを追いすがり、確実に倒した。
戦闘は短時間で終わり、草原に風の音だけが戻る。
フェアリーが四人の胸の近くを舞い、乱れた魔力を穏やかに浄化していく。
「処理完了です。希少種の反応は、まだありません」
エルが静かに告げる。
四人は倒れたゴブリンを確認し、巡回を再開した。
草原の風が、戦いの余韻を静かに運んでいく。
(続く)




