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14話 過去編4

「よし! つづきいこ。」

 私は、新しい装備…というか、影姫を基…真っ黒いワンピースを纏って階段を下りる。相変わらず暗いけど…。きっと明るい場所で見たら私の恰好は可愛いんだろうなぁ…。うんうん。はぁ。黎明で一応は見えるけど、もうちょっと明るい方が良いなぁ。火とか起こししたらいいのか? いや、でも…ここ敵陣だから、見つかる可能あるし辞めた方がいいのかも?

「でも、さっきより、みえる!」

 影姫のお陰なのか、視界が鮮明の見える様になった。夜目がきくようになったって事かぁ。すっごいなぁ。他にもなんかあったらいいなぁと思うものは仕方ないよね? とか思ってたらからダメなのかなぁ…。


「これかー。」


 はぁー。やっと、最深部に付いたと思ったら、ぐちゃぐちゃっと()()を食べながらデカい獅子…ライオンの姿をした魔獣が居た。さっきよりは、マシだけど、普通に臭いが凄い。凄い臭いんだけど!! え? 動物園特有の臭いなんだけど…!?

 てか、何なの?? 何で乙女ゲームの世界なのに、ぜんっぜん! 恋してない! 恋愛してない! 乙女ゲームって言ったら、恋愛で、ドキドキしてトラブルとか、触れあって、ドキっとかするんでしょう!? え? 私、生まれてこのかた、恋愛で以外以外でしかドキドキしてないよ?? 生命の危機…死を感じかけた時しか、ドキドキしてませんが?? 出会うのは全て肉食動物!! 熊とか狼とかライオンとか…極めつけは、私が呼んだ竜…竜って、はっ! 待って? 見方によっては草食動物…では…うん。

『コレ? とは、ナんだ。こもノか。』

 目の前のライオンの形をした魔獣が喋る…。いや、これは、もう、あれじゃん?? 肉食系と考えて、人型に私が想像した…無理! 臭いが…酷いっ! ああ鼻が…。影姫のお陰でこの程度あと、何よりデカい。いや、大型の獣の討伐した姿も見た事あるけど…あれより大きんだけど? いやでも、ここに来る前の魔獣もデカかったから、魔獣ってデカいのか…。育てるのは大変そうだなぁ。“魔石”とかしか食べなさそうだし、アレ高いんだよなぁ。って違う違う! てか、コイツだな。私に臭い付けてたの。うーん。お世辞にも綺麗とは言えない魔獣だな。キモい。


「しゃべれるんだ。」

『あハはは…あ、たりマエだ。我は、貴様の様な小物より強いからなー。まぁ? 許しを請うなら助けてやろう。』

 ニヤリと嗤う魔獣を見てこちらも嗤う。なんか、さっきよりも流暢に喋りやがって。なんかなちょっとウザイんだよ。

「あはぁ? ケモノふぜいが…なにをいってるの? おっかしぃ~。」

『…ふっハハはは…小物の分際で、よく吠える。まあ、我が召喚した子供より、まだマシだがな。』

 あれは、五月蠅くて適わん。召喚…影姫の言う通り召喚したのは、ここに居る子供って訳ね。上の子達は喰われてたけど…コイツを召喚した子は生きてると良いなぁ。

「そのこは…」

『ふっは…ハは。』

「ど…うしたの?」

 嗤う。ライオンの魔獣を見据えながら、身体を切り刻んだら喋るのかな。まず、子供は生きてるの? てか、生き残ってるのって、その子で合ってる? ヤバい…私の影にに居た子全然反応しないんだけど…もしかして、し、死んだ!? 私の影の中居心地良すぎ…い、いや、待って? 影姫…召喚した時に影無かった…よね? あれ? もしかして…? い、いや、そんな…筈。さぁーっと冷や汗が背中を伝う…あー待って?? え? 違う意味でパニックになるが…その前にライオンから声が聞こえる。

()()()()いるぞ?』

 笑い…嗤い…哂う。げらげらゲラゲラ…と嗤いズルっと、長い爪が《《何かを》》引っかひこずる。視えたのはボロボロの姿の子供…吊るす。

「そのこ、どうするの?」

『……はぁ。同じ質問か。実につま…』

「【影縛り(かげしば)】」

 言い終わる前に、口を塞ぐように私の影をライオンの口を覆う様にする…が、その前に口を大きく開けると、ライオンの口の中から光が見え、マジか! そのまま横に飛ぶと、その後に光の線が伸び焼き払う。光の光線…。何で闇落ちしたみたいな見た目の癖に光の光線打つんだ! 私なんて、主人公にあるまじき攻撃力なんだけど!?!? しかも黒いんだぞ!

『ふぅ。いきなり攻撃とは…これだから、最近のガキは。』

「そう? くちあけて、こうげきのほうがげひんでしょ?」

『フン! 我のような高貴な存在はな。』

「こうき? あはは、わらうんだけど?」

 言った瞬間、ライオンは口を開けて構える。


『【咆哮(ロア)】』


 言葉と同時に衝撃波がオペラを襲うが、横に除けて間合いを取る前に、鋭くとがった爪がオペラの首元を狙う。


「【黒墨(くろすみ)】【呪縛(カースバインド)】」

 黒い触手で衝撃波を受け止め、爪を絡めとると自身の影を鎖の様にしてライオンに絡みつけようとするが、寸前で避けられた。っち! 惜しい。


『なるほどな。ならば、これは…どう避ける? 【獄炎(ヘルフレイム)】』


 ライオンの口から炎の大きな球が私に向かって放たれる。あっは…はは…いやいやいや、マジかよ。デカっ…あーこれ、()()私の魔力持つかな? まぁ、影姫が力貸してくれてるしいけるか。

「【黒石(くろいし)】」

 手を前に出し、襲い掛かってきた炎の球を全て吸収する様に真っ黒な石になる。

『…少しはやるようだな。』

「あっは…。あげるよ。【影潜(かげもぐ)り】」

 嗤って、炎を真っ黒な石に貯め込んで、ライオンに向って投げると同時に、影に潜り指を鳴らす。


 ッボッッッッ! バンッーーッ!! ガーッシャーッン!!


 あー結構凄い音したけど…。これで倒れてくれてたらいいなぁ。後、マジでそろそろ帰らないとシスター達が心配はしてるよね。これ、どう言ったらいいのかなぁ。うーん。どうせ、忘れちゃうんだけど、ここのままって訳にもいかないし…あーどうしたもんかなぁ。いい感じで、誰かいないかぁ…。

「どうしよう。」

 ドブッン。っと影から上がると、まだ、少し爆発の影響で硝煙が巻き上がっていた。気配は…辛うじてありそうなんだけど、小さすぎてどこにいるか分かんない…。あー。うーん。

「かえっていいかな。」

 そう思った瞬間、背後から気配がした。

『なか、なかやるなぁ…あはははっ!』

「よくいきて…っ!」

『あはははは…()()のお陰でなぁ。助かった。』

 バサっとコレと呼んだ黒焦げの物体を地面に投げ捨てる。おい…おいおいおい…。最後に見たのはボロボロの姿だった。いや、召喚したんだから、主は守るものだろ?

「あるじ、でしょ…。」

『そうだ。()()()()()()()()()()()()()()()()()。』

 ライオンは嗤う。ゲラゲラと嗤う。どうやって? さっき、見た時ボロボロだったんだよ? お前の事命がけで召喚したんだ。無理矢理の可能性の方が強いけど! それでも…それでも! 

「…っはぁー。けものだもんね。」

『はぁ~? 下等生物の分際で何を言っている?』

「おまえにいわれたくない。」

『なるほどな。なら、お前もこの様に無様に死ぬがいい!』

 口を上に大きく開け放つ。


『【流星(メテオ)】』


 小さな真っ赤な石が上に向って撃ちあげられると大きくなり、何十個に分かれて私に向って落ちてくる。

「まじっ…! 【影潜り】ッ!」

『【咆哮】』

 影に潜る前に、咆哮の衝撃により体が吹っ飛ぶ。その前に、黒墨を吹っ飛んだ先の壁に当たる前に威力を弱め、そのまま私を覆い上から降ってくる流星群を防ぐ。

『死ね。』

「…っ。ぁっつ!」

 くっそ、コレ、重いし、熱い! なんとか防ぐけど…ああーもぅ! 私、主人公なんだけど! 

『耐えるか。【咆哮】』

 更に、重ねて衝撃波がオペラを襲い掛かる。

「【影潜り】」

 地面触れて、何とか影に潜る。あーもぉ! 死ぬ! コレ確実に死ぬ。にしても…あの子は、うーん。ギリギリ気配があるけど、時間の問題だよね。頑張れ私!

「【呪縛】」

 影から外に出ると同時に魔法を発動させる。

『こざかしい!【咆哮】』

「【黒墨】」

 避けた瞬間に更に魔法を発動させて捕まえる。ライオンの全身と口を触手で絡め取りそのまま締め上げる。

「じゃ、これでおわり。【悪夢(ナイトメア)】」

『あ? アガガガ…ッグガアァァァ!?!?』

 徐々に侵食するかのようにライオンの毛が真っ黒に染まる。きっと()()()を見ているんだろう。

「ふは。おやすみ」

 暫くすると全身を真っ黒になり、動かなくなる。終わったかなぁ? いいや。分からない。騙されるかも知れない。その前に、首を切り落としておこう。それから、子供を…。魔法を発動して近づく…。


「やぁ? 面白い事になっているねぇ~。」

 場にそぐわない、鈴の様な可愛らしい声がした…と同時に、私の全身から冷や汗が止まらない程の重圧を感じる。

「……っ。」

 でも、まぁ、こっちだって止めれない。だから言われた声を無視しようとしたら、更に優しく止められる。先程よりも強い力で…。

「だーめぇ。ね? いい子だから“私様わたくしさま”の言う事を聞きなさい。」

 幼い声なのに、有無を言わさない強い声が響く。何かが私の身体に巻き付く。ああークッソ! 後、少し! 1歩…いや、2歩なのに! 目の前の何かが私の邪魔をする! 力強い!

「……っ。はぁ。」

「お、いい子だねぇ。あ、でもぉ~。お口が悪い。…が、心の中でしか悪態をつかないのは偉いね。うんうん。」

 よしよしっと“何か”に頭を撫でられる。動けはするけど、“今の私”が危険だと思って顔すら上げられない存在…。私以上の存在!? 頭を上げた瞬間首と体がバイバイする事だってあり得る…。

「だ、れ…。」

「あれ? あれれ? も・し・か・し・て…私様(わたくしさま)にぃ?? きょーみ、ある!? えー嬉しい! ねぇねぇ。私様に興味あるのぉ~?」

「…ん。」

 素直に頷いて置く…うん。興味はあるよ? でもね、正直、腹は立つし! イラついてはいる! でも、反撃したら確実に負ける…と言うか、死ぬから無理…

「そっかぁ~そうなんだぁ~。ふふふふ…うんうん。良い子だね。私様はいい子がだーい好きだよぉ~。」

 あーもぉ! めちゃくちゃ煩い! 顔が上げられないから分からないけど! 凄いうざい!出会って、3秒でうざいって思う事あるんだ!? って驚いてるんだけど!? ああ、今もめっちゃうるさ! めんどくさい! けど…無理! 私が、この世界の主人公だとしても…無理!!

「ふふふふ…そんなに怖がれるのは悲しいなぁ。でも、そうだねぇ。“今”のオペラは敏感だから、私様の事“何か”わからないって事だよね。」

 そうだなぁー。んー。っと、悩む声の主が嗤った気配がした。ゾッとするぐらいの気配。殺気だ。てか、何で私の名前知ってるの!? 

「……っ」

 グッと、拳に力を入れる。掌に爪を立て、握り込む。反射的に攻撃しそうになる…。我慢我慢我慢…。っ…無理無理無理無理! 

 これ、私が主人公でも死ぬ…五体満足で死ねたらいい方…御の字ってやつだ。なんで、そんな多分…攻撃した瞬間。私は死ぬ。

「いいね。うん。うん。本当にぃ~賢い子。“面を上げていいよ”」

「…っ、ふ、はぁぁ。」

 声と共に顔を上げると、目の間には、背中から翼を生えている目隠しをした少女が居た。

「え…。てんし?」

「えー! 天使みたいに綺麗って事ぉ?」

「…ぁー。」

「ちょっとぉ~。」

 私の反応が悪かったのか。少しムムっとされた。

「てんし…じゃない、の?」

「うーん。半分?」

「は、はんぶん?」

 半分? いや、待って? 目の前にいる少女を改めて見る。背中には“真っ白い”4枚の翼と2枚の真っ黒い翼。6枚中2枚が黒い羽って何?? 何で真ん中と下の羽の片側だけ黒いの!? え?? その上、頭には小さなツノが2本見える。その上に光る輪…天使の輪じゃん!? あ、でも輪っかちょっと溶けてない? 堕天使…い、いや~。うーん。

「まぁ、今はそれでいいかぁ。ふふふ…。そうよぉ~。半分だけねぇ。」

 なんか、違うぽいっけど、いいか。そんな事よりも驚くべき事は、目の前の空中に浮く私と同じぐらいの少女…。絶対私より年上だ! 前世分合わせても! 確信できる。それぐらいのプレッシャーが伝わってくる。って違う! 目の間の少女の恰好は、異様だ。両腕が服に拘束されてる…。袖はあるのに、お腹の当りで上下に腕を組む様にしてベルトでつるされ、がっちり固定されてる。てか、なんか囚人服そーいうの見た事ある…。なんだっけ? 拘束衣っていうんだよね。なんかのアニメか漫画? で見た事ある…。

「おもくないの?」

 何より目に付くのは、銀色に光る枷が両左右と真ん中で上下にはまっている。6個も付いてる、重くない?? 

「慣れってすごいわよね。」

「なれるの? はずせないの?」

 何故か嬉しそうに答えられた。思ってた回答ではないし…何よりも怖いんだけど。もしや、変態さんか!? そー言う趣向の方かな!? 目も真っ黒なレースで目隠ししてるし…。

「んー。」

「…へんた、ぃ」

「違うわよ! 変態じゃないわよ。…あーでも、この見た目は…どうなんだろう…変態…んー。」

 パタパタと4枚の真っ白な翼と2枚の黒い翼をバタつかせる。うわ、風が凄い…。思っていると、下からジャラリっ思い鉄がぶつかる音がし…。両足にも鎖…足枷だ。

「…どぇむ」

「違う! 違うのよ! い、いやまぁ!? 仕方ないわ。この状態を見たたら、そう思うのも無理ないのよ!? でも、違うの! 後、なんで、“ド”を付けたの!? 最初の疑問って、もっとソフトな所から徐々に上げていくのでしょう!?」

「まぞ………?」

 MもドM、マゾヒズム…ぅわぁ…。顔が引きつるのは仕方ないよね? 

「ねぇ!? 待って!? 私様の恰好が悪いのは分かるの! でもね?? 見た目! 見た目で判断しないで欲しいの! これには意味があるのよ! あああ、もぉ! 引かないで! 後退しないの!」

「し、…シテナアイヨ!」

 あ、しまった。裏返った声。何で分かるの? 下がってるの…。流石、変態…もしや! 奇人、変人、狂人…の内のどれか…は! 奇人変人…

「声…裏返ってるわよ! 違うの! これは、そ、その!」

 そう言った瞬間、私の真横で音が鳴ると大きな獣の爪が首の横で止まる。反射で影から黒墨で受け止めて、そのまま腕ごと絡めとると、同時に鈍い音がなる。

 ブシュッ! 掴んだ獣の腕とその後ろで身体に穴が開いても辛うじて生きている状態の魔物が唸り声をあげている。

『なんだ!! お前は! 』


「あ゛?」


『………ッ! 我が何者か知っているのか!? 我は偉大なる《《魔王様》》のッ…!!』

「私様の可愛い子に汚い手で触れないで。後、お前見たいのは知らない。」

 言った瞬間、音がした。パチンと、まるで指を鳴らした様な。でも、拘束されている…のに、どうやって“音”を? 実はあの中は、指が動くのかな?? 


「【解放(リリース)】」

 そう聞こえた…。そう言った瞬間、目の前の魔獣の身体に穴が空いた。ただ、空いた…。穴が…そこから、赤に近い紫色の液体…多分、“血”だ…が、溢れ流れ出る。そのまま、広がり、その中に倒れる。うぅ…ちょっと濁ってる。

「……。」

 てか、あんなに離れてるのに…どうやって。どー言う魔法? てか、あの魔獣、最後に“魔王”っ…て言わなかった!? 魔王って何!? ねぇ! ここ乙女ゲームの世界だよ!? いらっしゃるの? 魔王って! 思いながら、倒れている魔獣を見ているとゆっくり、消えていく…。

「き、えて?」

「ああ、“魔力”なくなると、消えるんだよねぇ。魔獣って。あ、でも、魔力残して死んだら、死体も残るから! 素材採れるよ! まぁ、血は残るんだけど…。」

 笑顔で教えてくれたけど、正直、めっちゃ引いてる! 怖いって! めちゃくちゃ怖いって! 何で倒した後に、そんなに笑顔になれるの!? その恰好も気になるけど! 言っている間に、魔獣は消えて、血だまりだけが残る…。なんかヤダなぁ…。

「んー。汚いね。あ、【変更(コンバート)】」 

 言葉と同時に、血溜まりが一瞬で綺麗な“花畑”になった…。え?

「え!? えー?? おはな…おはなだぁ!?」

 これは…決まりだ! 奇人お姉さん…か。花畑が主張してる…。

「綺麗でしょう。あ、摘んでもいいわよ?」

「えッ…つ、むのは…ちょっと。いらない」

「だめだったの? 折角綺麗なのにしたのに?」

 え? 天然? あの濁ってる赤紫色の血から出来たって…いや、違うかもだけど、でもなんか嫌だ。何で? って聞かれたら困るけど! なんか嫌だ! 

「こ、こうていをみた…から?」

「………なる、ほど。」

 あ、納得するんだ…。

「そう? さーって、そろそろ私様は帰らないと怒られるのよ。でも、“収穫”はあったから良いのだけど…。」

 私を見ながら、髪の毛で私の頭を撫でる。髪の毛って、動くん…。な、嘘でしょ…っこれ、もしかして“全部”魔法が…。

「ま、っ…ほう。」

「あら? あらあらあらあら…ふふ。凄いわぁ。」

 しゅるりっと私の手を掴むと、温かい光を感じた。手を見ると、さっき握りしめて傷がついていたのに、治っている…。治癒も出来るの?? 何の魔法!? 魔法?? でも、“言葉”は何も…。いや、今考えても“意味”が無い。

「ふふ…そうね。今のオペラは“忘れちゃう”し、…《《今見ている子》》がきっと教えてくれるわ。」

 気づいているのでしょう? そう言われて素直に頷くと。頭を撫でられた。

「わかった。」

「いいね。いい子だ。うん。飴ちゃんをあげようね。」

 しゅるりっと、髪を宙に伸ばすと空間が割ける。

「…っえ!? さけた!?」

 そのまま、空間に髪を入れて、飴を渡された。空間が割けたんだけど!? 何?? 何?? 何なの!? あれも、魔法!!? ていうか、本当に誰? てか、何者!? ただの変態、変人奇人…じゃないよね? もぉ~情報過多なんだけど…。無理無理これ以上はキャパオーバー。

「おねえさんは、なに?」

()って言ったらどうする?」

「どうもしない…。」

「そう?」

「…。」

 これは…答える気はないって事かな? でも…

「かみさま…は、まぁ、ほんとかな? っておもう…。」

 百歩譲って? 一応…多分! だけどね! いや、もう分からんし…。乙女ゲームに神様っているの? ってのは思うけど…魔法も聖女も魔獣も魔王様とやらが居るんだから、そりゃ居るよね…。知らないけど! 

「そう? まぁ、()()()()()なんだけど…。まぁ、うーん。」

「なまえあるの?」

「勿論。でも、そうねぇ…。んー。思い出したら私様の名を呼びなさい。1度だけ助けてあげるわ。 その際に敬称は不要。…いいわね。」

「わかった。」


「いい子。私様の名前は“エクリプス”。会える事を楽しみしてる。またね。オペラ」

 そう言って、消えた。初めて出会った。神様…いるんだぁ~。

後、1回ぐらい過去編します…。

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