新しいスタッフは、町長の跡継ぎ? <アリア>
そんな中、クローバーリーフでは、また新たなスタッフを招き入れていた。
「君のような子が来てくれるなんて、嬉しいよ。ところで、君は何ができるのかな?」
翔以外誰もいない、仕事部屋。
そこにいるのは、桃色のふわりとしたロングヘアーに、朱色の瞳、水色のワンピースに白いエプロン。そして、頭には可愛らしい黄色のリボンが揺れていた。
「えと……。以前は、ある町の町長の後継ぎとして役場の管理人をしてました。書類の整理とか、けっこう得意です。……多分」
彼女の名は、月影アリア。少し恥ずかしそうにしてはいるが、優しそうな雰囲気をかもし出していた。
「そりゃ、ありがたい! 今はなくても、これから書類はいくらだって増えるからな。まずは、その書類を保管するためのストックケースに、ファイル、バインダーとか買ってきてくれないか?」
そう言って、翔はさっそく予算2万円を差し出した。
「今は書類整理のための下準備が多いだろうケド、これから、お客様からの手紙とか、ダイレクトメールの作成とかもお願いしたい。いいかな?」
「はい。分かりました」
お金を受け取り……そして、30分後。
「翔さん!! 買って来ましたよ♪」
大荷物を抱えたアリアが嬉しそうに部屋に戻ってきた。
「えっとですね……」
そう、がさごそとアリアが取り出したものは。
「まずファイルですけど、本みたいにパラパラめくれるタイプのと入れるところが5つに分かれているタイプのファイルを買ってきました。次にバインダーですけどA4の紙の大きさに合っているものを買ってきました。……予算は、できるだけ買ってきたのですが……1万円きっかりです。なので残りはお返ししますね」
と予算の半分も余らせての業績!
「えっと……。ダイレクトメールのお仕事ですか……。はい!やります!私そういうお仕事大好きなんですよ~」
ダイレクトメールの仕事にも意欲的な様子。しかもアリアはこの仕事を気に入ったようだった。
そんなアリアの様子に翔は思わず、口笛を吹く。
「グレイト! そこまでしてくれるなんて、予想以上だ。後……俺、言い忘れてたけど、次から買い物に行くときは領収証も頼むな。クローバーリーフで切ってもらえればいいから」
と、とても上機嫌なようだ。これなら、給料アップも間違いないだろう。
「じゃあ、早速だけど……クローバーリーフを知らない人達に知ってもらうために、小さなプレゼントを贈ってアピールしたいんだ。何がいいかな?」
翔が次にお願いした仕事は、ダイレクトメールの仕事。
ダイレクトメールに入れる小さなプレゼント……果たして、アリアはどんなアイディアを翔に渡すのだろうか……?




