7/7
7.誰もいない
私は自分の部屋で目を覚ます
しかし、家の中に人の気配がない
おかしいなと思いつつ、私は1階へと降りていく
玄関には全員分の靴が揃ってる
居間からテレビの音が聞こえたので行ってみると
誰もいない部屋のテレビから昼の情報番組が流れており、ローテーブルには中身の入ったマグカップが2つ並んで湯気が立っていた
私は他の部屋も順に見て回る
やはり誰もいなかった
存在していた形跡はあるのに誰もいない
私は途端に不安に駆られ、玄関から飛び出す
外は普通の景色なのに、音がしない
遠くで車が行き交う音、近所の家の生活音、鳥の鳴き声もひとつも聞こえなかった
私は思わず走り出す
近所を駆け回り、誰かいないかと
走り疲れ、とぼとぼと歩いている頃には日も暮れてきたが
誰とも出会えなかった
私は再び、自宅の前まで戻ってくる
そして玄関を入って見るが、やはり誰もいなかった
「もしかして、世界に私ひとりじゃないよね…」
私はそう呟き呆然とする
そこで目が覚めた
この夢を見た時は
夢の中であまりにも孤独で起きてしばらく放心していた記憶があります
周りに人がいるというのは幸せなことなんだなと思いますね




