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強盗さん!ご用心!

朝のニュースで、近所のコンビニに強盗が入ったと流れた。


普通の家庭なら、

「怖いねぇ」「気をつけないとね」

で終わる話だろう。


しかし、そのニュースを聞いた瞬間に小学生の次男が俺の方を向いて


「強盗を木刀で叩いても怒られないかな?」


と尋ねてきた。


うちの子供たちは道場で剣道を習っている。


ちなみに俺も小学生の時から習っているので五段だ。


女房も、俺の親父も、俺の弟たち二人も、俺の従兄妹たちも習っていた。


剣道の稽古には木刀は当然使うし、毎日木刀で素振りをしているので

ウチには何本の木刀が転がっているんだろ?


殆どの部屋に木刀が置いてあるんじゃないか?


「そうだな…たぶん大丈夫だよ!殺さなきゃ!なに!お前は戦うの?」


次男、ちょっと考えて。

「うーん…投げる!木刀を!」


俺は長男に振る。


「お前はどうする?」


「戦う!」


即答である。


次男が真顔で長男に


「刃物を投げられたら危険でしょ!」


と問うと長男、即答。


「木刀で中心を取れば刃物が飛んできても致命傷にはならないでしょ!」


「両手両足なら痛いけど問題ないな!」と俺。


長男はさらに俺に問う。


「人間って木刀で何処を叩いちゃダメかな?」


「お前ら小学生の力なら頭以外なら大体大丈夫だよ!頭は止めてけよ!」


次男、目が輝く。


「やった!殴りたい放題だ!」


長男、うなずく。


「両手両足を叩き折ってみたい!」


台所の奥から妻のため息。


「……警察呼べ」


そこでコーヒーカップを置いた。


小学生二人の通学班の集合時間が近づいていた。


「行ってきます」


二人は元気よく玄関を出た。


近所のコンビニの強盗が、まだ逃走中かどうかは知らない。


だが、うちの男衆がいる時に現れないことを祈る!


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