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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第九話part2

「いや、結構です。俺、部外者だし」

「まあまあ」

「まあまあまあ」

「まあまあまあまあまあ」


 どんどんとそろっていく女バスの面々。彼女たちは野々野君の席を囲み、皆で「まあまあ」といってる。恐怖だよね。それに普通にめっちゃ目立ってるし。でも仲間達はめげない。私の為に。


「今日は何か用事があるのかな? 一年生」

「えっと、ああーはい、そう言えば……」

「一年生」


 この囲いを突破するには諦めさせるしかない……そう思っただろう野々野君は当然、用事があるような匂わせをしてきた。でも、キャプテンはそんなの許さない。試合のような鉄壁のディフェンスをここでも披露してくれる。


「私、二年生」


 まさに鉄壁のディフェンスだ。上下関係という圧力という学校生活では逃れられない壁を使って、キャプテンは野々野を説き伏せた。


「じゃあいこっか」

「あ、はい」


 そうやって、野々野君は私達女バスの面々に囲まれるような形で連れられて、打ち上げに参加。そしてその後にみんなの計らいで私たちは二人っきりになった……と言うわけだ。カラオケで打ち上げをやってたわけだけど、皆が様々な理由をつけて部屋をでていって、私たちは二人きり。

 誰かが最後に選んでいった曲は心を高ぶらせるラブソング。


「みんないなくなった?」

「うん……そうだ……ね」


 私の鼓動は胸から飛び出しそうな程だった。明らかに野々野君は不思議がってる。これはみんなが演出してくれたチャンス。私の心にはみんなのエールが聞こえる。


「えっと、俺ってここにてよかった?」

「それは、勿論!」


 私はぶんぶんと頭を縦に振って肯定する。やっぱり気まずかったよね。居心地だって悪いよね。このタイミングでもしかしたら「それじゃあ、そろそろ」とか言われるかも……とか思った。でも野々野君はちょっと気恥ずかし気にこういった。


「残念会……なんだよな。うん、お疲れ様。よく、頑張ったよ。本当に田上さんはよく頑張った」


 その瞬間だった、その言葉が私の心にダイレクトアタックをかましてきた。私はずっと罪悪感を抱えてた。仲間たちと同じような気持ちじゃないって……仲間にも申し訳ないって思ってた。でもちゃんと頑張ったのは確かで……この決断だって簡単にしたわけじゃない。

 悩んで悩んで、落としどころとしてこの選択をした。苦しかった。辛かった。それらを全て溶かすような……そんな言葉が今……だった。だから私は涙を流す。自然と出てくる。そして今、本当の本当に確信した。

 私は野々野足軽君がすきなんだって。だからこそ、自然とその言葉は出てた。


「あの、好きです。付き合ってください」

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