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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第七話Part7

 キュッ――ダン! キュキュッ――ダン! ダダッ――


 シューズが小気味良く体育館の床を鳴らす音が響いてる。すこしずつ暑さが和らいで来た思ったら、時々夏の戻りがやってくる9月も終盤になってきた。もうそろそろ秋の風を感じたい今日このごろ、私はあれから自身のこの力との向き合い方になれつつあった。

 あの日……初めて野々野君と早朝に力の制御訓練をしたあの日から、私の力が暴走することはなくなった。日常生活に不安はなくなって、日常を私は享受してるといっていい。

 でももちろんだけど、この力の事は言えてない。でも今はこれまで程、派手につかうってことをしなくなったから、あくまでここまでなら普通の人達でもやれるでしょ? のラインを見極めて使ってる。

 それこそコートの端からはしまでを一足で……それこそ一回の踏み込みで飛び抜けることが私には今や、できる様になってしまった。数十メートルのジャンプだって平気でできる。

 だからダンクだって実際はどこからでもできる。だってバスケのコートなんてのはサッカーとか他の屋外のスポーツに比べたら狭い。だからいうなれば私のゴールできる範囲は今やコート内全てなんだ。

 そして投げる必要性も実はないから、私にボールが来た時点で、ゴール扱いしてもいいくらいだ。でももちろんそんな動きをしてたら私が超能力者だというのは一発でバレる。

 穏便な方法……それはこれしか無かったといっていい。これまでずっと一緒に過ごしてきた幼馴染とか、一番の親友とかじゃなく、私が頼ったのが、野々野君というのは、とても不思議な感じではあった。

 家族にも……言えてない。幸いなことに私の力は外部から変化がわかるような……事はない。だから今の所、私がヘマをしない限りはバレないだろうってことだった。どうやら野々野君はあれから色々と超能力者のことを調べてくれたみたいだ。


 それによると超能力を発現すると、体にもその変化が現れる人たちもいるようだ。そうなると、隠すのは難しい。しばらくの間はどうにかなるかもしれないが、いつまでも隠すとか、体の外にどうやって力を示す何かが出るのかはしらないが、いつだって顔を合わせる家族とかにまで隠すというのは難しいだろう。


 それに比べたら私のこの力はとても単純だったから、体に現れるも何もないんだろう。いう慣れば、なんかちょっと体がシュっとした? 程度。自分でもちょっと筋肉質になった? という気はする。体重は増えた。

 それは女子にとっては死活問題だ。特に女子高生にとってはね。女子高生は1グラムの体重増加だって敏感なんだ。けど私のそれは一番バレたくない人にはもうバレてるわけで……そしてその人はその原因までも知ってくれてる。

 ならば――と開き直れた。私が重くなったのは「筋肉」です! 太ったからじゃありません!! ってね。

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