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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第七話Part6

「ははっ、まっさかー。俺なんてこの通り、ただの凡人だよ」


 ちょっとおちゃらけたように野々野君はそういった。そこになにか含みがある……ようにはみえなかった。私はもしかして「野々野君も同じ!?」−−とテンション上がってたんだけどな。でも流石にそんな身近に何人も超能力者なんて出ないか。

 そんなことになったら、きっとたいへんだ。


「そっか……でもよかった」

「よかった?」

「うん、だってこういう力があってもね」

「嬉しくないのか? せっかくのすごい力なのに」


 野々野君は男の子だからね。そういう感想になるのかもしれない。でも私は女の子だ。なのにこの力だよ? なんか凄いパワーがでるというか? 身体能力が上がる力がたぶん私の超能力なんだと思う。それが超能力? なのかは疑問だけど。

 でもさ……それって女の子の私には微妙というか? どうせ超能力が目覚めるのなら、もっと有用なものがよかったよ。いや部活では有用てはある。あるんだけど……


「この力を使って部活とかするの……ずるくない?」

「ぁあー……それは」


 野々野君は私の言葉にちょっと納得したようだ。だってそうだろう。普通の人はこんな力はないのだ。そしてこんな力が前提でルールというのは作られてない。自重したとしても、いざとなったら私は……この力を使ってしまうだろう。

 それに……私のこの身体能力を前提に私はレギュラー入りしてるのだ。もしもこの力を使わなかったら、皆に迷惑がかかる。使わなかったらきっと失望される。でも使ってたら、私の良心が蝕まれる。それにバレないとも限らない。

 もしも力を使ってるのだとばれたら? どうなる? きっと部活の仲間は私を「ずるい」とか罵倒するんじゃないだろうか? そして部活を追い出される。でもそれまで大会で勝ち進んでいたりして、この情報化社会で私のこの不正がSNSとかで拡散されたりしたら、炎上……の文字が頭に浮かぶ。


「私……こんな力、欲しくなかった」


 おもわずそんな言葉が口からでてた。でもこの力のせいで……厄介なことになってるのは確かだから、仕方ない。野々野君は何をいうわけでもない。だから私の口は止まらないよ。


「だって考えてみてよ。この力を隠しても、打ち明けても、きっといいことないよ。部活の仲間が受け入れてくれる? それに受け入れてくれたとして、この力を使って部活することは正しいの?」


 きっとこの力を使ってバスケをしたら勝てると思う。勝ちつづけることができるだろう。きっと全国で優勝とかさ……しちゃうかもしれない。この力を使ったら、そんなに難しいことともおもえない。けどさきっとこの力を使って獲った栄光で私はきっと胸を張れないよ。


「私……どうしたらいいのかな? 教えて野々野君」


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