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ある日、超能力に目覚めた件  作者: 上松
第三章 相対性正対論
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第七話part1

『おはよう』


 ポロン――という効果音と共に、そんな文章がライン上に表示される。それに対してすぐに『おはよう』と返ってくる。それだけだ。でもそれだけで私はベッドの中でニマニマしてしまう。野々野君のラインはとても質素というか? 簡素というか? スタンプとかあんまり使ってくれない。

 でも男の子というのはそういうものではないだろうか? 私はなんとなくそう思ってる。だから別にそっけないとか思わない。


『えっと、起きてた?』


 なにせ今はまだ4時である。さすがに窓の外はまだ暗い。実は私はさっきまで起きてた。いや、正確には寝れなかった……といったほうが正しい。だって昨日のうちに私の……そう私の恋は進展しすぎた。告白……はきっと勘違い。でも二人でカラオケにいって私は私の秘密を打ち明けた。この力の事。そして秘密を共有することで私たちの距離は近づいた。

 彼は引かずに協力してくれると言ってくれた。そのためにもラインを交換した。初めて男子を私のスマホの連絡帳に登録した。実はこっそりと『彼氏』として登録した。これは誰にも言えない。トップシークレットだ。でもそのカテゴリを見るたびにニマニマしてしまう。


『大丈夫。じゃあ、例の場所で落ち合おう』

『うん』


 朝四時、まだ暗い時間で、さすがに朝ごはんとかいつも用意してくれてるお母さんもまだ起きてはない。家の中は深夜よりもより静かな気がする。そんな家からこっそりと抜け出した。ジャージをきて、髪を一つにまとめて約束の場所に急ぐ。


 ウォーミングアップもかねて走っていくことにした。


(朝から野々野君に会えるんだ)


 そんな風に思ってると、自然と足が速くなってたようだ。私はあっという間にその場所についた。3キロは距離があったはずだけど、大きな池がある公園に私はいつの間にかたどり着いてた。スマホで確認してみたら一分くらいしかたってない。これは……やっちまったな……と思った。

 いや、きっと誰も見てないだろう。この時間帯でよかった。もしも人通りが多かったら……ちょっとした騒動になってたかもしれない。


「野々野君は?」


 さすがにまだ来てないよね――と思ってた。けど……


「おはよう。すごかったね」

「野々野君!?」


 まさか彼の方が早くきてた? さっきラインでやり取りしたばかりだ。なのに……とか一瞬思ったけど、朝から野々野君に会えた喜びの方が私には大きい。だから細かいことはどうでもよかった。寧ろ私のさっきの暴走を見られたことの方が恥ずかしいよぉ!

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