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第3章3話

騎士団とレブルとの戦いそれは激化していた。


「業火であの者の罪を焼き払え! 煉獄!!」


愛が呪文を唱える。炎がレブルを襲う。レブルはリボルト・ボウを構えて、


「リボルト・ボウ、アブソリュートゼロ!!」


炎は凍り付く。だが、居合の構えをとって急接近してくる女がいる。そう、本多 美香だ。本多美香はレブルに向かって、


「居合術……閃光!!」


目にも留まらぬ速さで剣がレブルを襲う。レブルはツインデスペリアを抜き、それを防ぐ。


西田昌吾、斎藤悠作、曽山樹の3人が走ってレブルを中心にして三角形になるように囲む。


「悠作、樹! あれをやるぞ!!」


「「了解!!」」


3人はレブルの周りを走る。そして、片手剣を持った悠作がレブルに突っ込んでくる。レブルは剣でガードするが、同じく、片手剣を持つ樹が背後から攻撃する。


(三角形に囲んでの攻撃……。最低1人が対象の死角になるようになっている。さらに俺は右目が潰れているから普通よりも死角が大きい。常に誰かが右に陣取れば有利に進む。だが、それゆえに読みやすい!!)


レブルは自分の右に向かって、右手を出して魔法を発動する。


「零式魔法、地極!!」


レブルの魔力、それも視認が限るなく難しい程小さい魔力を自分の右側に向かって、扇状に放射させる。どうやら右には昌吾が居たらしく、地極を食らい、吹っ飛ぶ。


地極は爆発的な威力は無いが操作が簡単な魔法。天極は爆発的な威力はあるが操作が難しい魔法。この2つの魔法はブースターとして利用出来るという点だ。だが、切り替えに魔法名を言い直す必要がある。それを無くしたのがコスモ・ガントレットである。コスモ・ガントレットは魔法名を言わなくても、地極、天極のスイッチが出来る。


レブルは3人の包囲網から脱出の為に後ろに跳ぶ。それを正面から追いかける者がいる。彩香だ。彩香は脚に魔力を溜めているということは、魔法で速度を強化したのだろう。


「これでも………食らえ!!」


彼女はレブルに向かって正拳突きを放つ。レブルは魔力コントロールを激にして、防御力を増加させガードする。


そして、レブルは回し蹴りを食らわす。彩香は回避する。レブルはそれを見て確信する。彼女は高い反応能力利用して、格闘近接戦をしている。


彩香は、頭を下げる。下げた所から槍が出てレブルを襲う。そう、槍の持ち主は堂島会長であった。


堂島会長はレブルに槍の連撃を放つ。レブルはそれをいなしたり、回避する。どれも最短距離でだ。


レブルは今、スローモーを発動している。現在、スローモーは極みの効果によって制限時間関係なく使用する事が出来る。レブルには堂島会長、いやレブル以外の人間の動きがスローモーションに見える。


しかし、堂島会長の放った攻撃はレブルの予想を超えていた。


千本槍(サウザンドランス)!!」


レブルを中心に大量の槍が展開させる。レブルは魔力感知で全て、魔力によって出来た物だと分かる。レブルは回避不能と分かると身体に流れる魔力を弱くする。


「魔力コントロール負の地点突破!!」


槍はレブルに刺さる事は無かった。槍は全て綺麗に消えていた。その代わりなのか、レブルの魔力が増加した。


さっき発動したのは魔力コントロール負の地点突破。魔力コントロール律を数字で例えて1だとすると激は100、負の地点突破はマイナスである。負の地点突破はレブルがバハムートとの戦いの際に相手の魔法を無力化するために開発した魔力コントロール。効果は魔法や召喚獣を魔力に変換し、吸収する能力。さらに、もう1つ効果があってそれは魔力を分解させ、凍結させる能力。どっちも魔法を無力化する能力である。


そして、レブルはコスモ・リングに魔力を流し込み、コスモ・ガントレットを展開させる。そして、天極を自分の後ろに放ちブースターとして利用して堂島会長との距離を詰める。そして、前蹴りを食らわす。


堂島会長は数m吹っ飛ぶ。それを受け止める者がいる。坂井 輝だ。輝は大剣を構える。そして、レブルに攻撃する。


レブルは輝の攻撃をかわす。前の自分では回避出来なかった攻撃だが、レブルとなり実戦を経験した事により回避するのは容易である。


レブルはツインデスペリアを構えて攻撃する。輝は大剣でガードするが、ツインデスペリアの攻撃は一発、一発に大きな威力がありさらに速いのでガードと回避が追いつかなくなる。


ツインデスペリアが輝の喉元を捉える。レブルはそのまま、全力で攻撃を放つ。次の瞬間、輝はいなくなった。


愛が杖を構えていた。そして、愛の前には輝がいる。魔法でワープさせたのであろう。


その時、愛はレブルに向かって言う。


「貴方は誰なの!? 何でこんな事をするの!!?」


レブルはそれを聞くと心の中で笑う。それが、表に出る。


「はははははは!!! 俺が誰だって? そりゃあ分からないよなあ!! なら教えてやるよ俺の姿を!!」


レブルは右目の眼帯を取る。龍司は確かに人間から魔人になった時に変わった。だが、顔は変わらずにいた。眼帯を取り右目を開く。1番最初に気付いたのは彩香だった。


「もしかして………龍司なのか……?」


レブルは彩香の方を見て言う。


「その通りだ。俺はかつて細川 龍司だった男だ」


レブルの右目が開く。瞳は黄金に輝いてまるで獣の様な目をしている。そして、戸惑っている輝達に向かって言う。


「俺は地獄から戻って来た。復讐をなすためにさあ、化けの皮を取ってもらうぞ坂井 輝!!」



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