※イベントが始まります。
第30話です。
※物語を更新します。
「....ふぅ。」
足が重たくなってくる。
「やっぱりきつい、この坂....あ。」
足が止まる。
「あ、あお.....」
自然と手が伸びる。
かけるか、かけないべきか。
「あお――」
「おはよ、鳥羽くん。」
「ひゃ!」
ビクリっと肩が上がる。
「ふふふ。変な声。」
「あ、阿川さん、おはよう。」
「うん、おはよう。鳥羽くん。」
「.....えっと。良い天気だね。」
「そうだねー。」
言葉が出て来ない。
「あ、あーくんだよ。」
「そ、そうだね。」
来夢が指を指す。
「今日も、人気者だね。」
「そうだね。」
「いつもあんな感じだよね。」
「うん。クラスでも色んな子から話しかけられてる....」
視線が下に落ちる康太。
「...嫉妬しちゃう?」
「え?そんなしないよ!?」
「ふふふ、良かった。」
――笑っている。
「あ、あーくん!」
蒼の足が止まって、後ろを振り返る。
「お、来夢と康太か。」
「おはよう、あーくん。」
「おう、はよー。」
「....」
「....康太?どこ見てんだ?」
「あ、えっと。空、見てる。」
「下に空はないぞ?」
「あ、えっ。あ、うん、そうだけど....」
言葉が続かない。
「ふ、康太だな。」
「だねー。鳥羽くんだ。」
「え、えー?」
康太の視線が蒼を捉える。
「ど、どこら辺が?」
「うーん。どこら辺だと思う?来夢。」
「そうだねー。.....内緒かな?」
「だな。」
先に行く蒼と来夢、蒼の口角が少し上がる。
「.....そうだね。」
来夢の目が据わる。
「え、え~。教えてよ。」
康太の足が前に出る。
「駄目だ。少しは自分で考えてみろ。」
「鳥羽くんは甘やかしちゃうといけないタイプだよねー。」
「え、えぇ。そうかな?」
蒼が一瞬、振り返る。
「.....ほら、やっぱり。」
「え、えぇ?」
「てか、そんな事より早く行こうぜ。」
「そんな事って.....」
「あーくんに何言っても無駄だよ?鳥羽くん。」
「そ、そうだけど。」
「てか、康太。来夢が来る前から後ろにいたのになんで声かけなかったんだよ?」
「え!?気づいてたの?」
蒼の声色が少し震えている。
「当たり前だろう。あんなじーっと見られたら気づくだろ。」
「え、えぇーっと、ごめん。」
「駄目だ。許さん。」
「うぅ。」
「....だから、今日のバスの席は俺の隣な?」
蒼の声が小さくなる。
「.....」
「え、あ。うん。僕は全然いいよ。」
振り返る蒼の顔が近くなる。
「言ったな?約束だからな?」
「う、うん。」
康太から離れて、小さく手を握る蒼。
「....良し!」
「二人ともー、行こう?」
「あ、だな。いこうぜ、康太。」
蒼が手を差し出す。
「あ、うん。」
――取る。
「.....」
笑っていない。
―――――
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次回もお楽しみに。
※物語が生成されました。




