※心拍数の上昇を確認しました。
第26話です。
※物語を更新します。
肩がぶつかる。
少し前を瑠衣が歩く。
康太は、一歩一歩を重く踏む。
——振り向く。
「...」
視線が交差している。
「....」
「どうかした?」
「...あのさ、」
「うん。」
「…やっぱりなんでもない。」
瑠衣はまた歩き始める。
康太はすぐ後ろに近づく。
「..きょ、今日は人多いよね。」
「...休み、だし。」
「そうだね、休みの日だもんね。」
康太の口から、ため息が漏れる。
瑠衣の足が止まる。
「...瑠衣?」
瑠衣の目線が横の店に釘付けになる。
「....」
「行かないの?」
「良いの?」
瑠衣の目が大きく開く。
「僕は、別にいいよ。」
———
「いらっしゃいませー。」
静かな店内。
様々な服が陳列されている。
「...何か欲しいものでもある?」
「べ、別に無いかな。」
「そう。」
康太は陳列された服を一度、見る。
「...似合うと思うけどなぁ。」
「だ、だよね!?」
瑠衣の顔が近づき、康太の足が一歩下がる。
「あ、ごめん。」
「うん。」
「でも、私もそう思う。」
「あはは...」
「...何?」
瑠衣の視線が鋭くなる。
「すごい、自信だね。」
瑠衣の顔が赤くなる。
「だ、だって」
「ずっと見てたもん。」
両手で顔を隠す。
「...あ。そういう事ね。」
「うん。」
「今日は、瑠衣が着るんだよね?」
「えっと...」
「...僕は、良い。」
「...そっか。」
瑠衣の視線が下がる。
「...やっぱり、やめとく?」
「お客様!」
「はい!」
康太の肩が一瞬、上がる。
「何をお探しですか?」
「あ、いや。」
「結構お店の前で悩まれてますよね?」
「え、えっと。」
康太が瑠衣を見つめる。
「あ、すみません。」
「はい?」
「私の付き添いなので、その子は違います。」
「あら、そうですか。」
康太はそっと、瑠衣の後ろに下がる。
「あ、ありがとう。」
「ん?良いよ。」
「...でしたら、お客様の服をお選びしましょうか?」
「え!本当ですか!嬉しい~。」
「はい、こちらへどうぞ。」
瑠衣は後ろに着く。
———振り向く。
「...康太。」
「あ、ごめん。」
「うん。」
—————
ベンチに腰を掛ける康太。
「康太ー」
「あ、着替え終わった?」
「うん。」
カーテンが開く。
「...どう?」
「うん。すっごく、可愛いよ!」
「でも、私には似合わなくない?」
「ううん。瑠衣にも十分似合ってるよ。」
「....そっか。」
瑠衣は頬をかく。
「あ、これとこれならどう?」
「うーん。これなら、こっちだと思う。」
「あ、わかる!私もこっちの気分だった!」
「だよね!」
———瑠衣は自然に笑う。
「お客様、どうでしょうか?」
「あ、すごいメロいです!」
「良かったです。」
「これとこれは、秒で良い感じだなって思いました。」
「ありがとうございます。」
「...彼氏さんは?」
店員が康太を見る。
「...はい?」
「彼氏、さんですよね?」
「あぁ....」
康太の目線が逸れる。
———笑っていない。
「違います。」
「し、失礼しました。」
「...あ、いえ。こ、これ買います。」
店員に服を渡す。
「かしこまりました。」
店員は足早に去る。
「....」
「...あはは☆」
「..僕、店出ておくね。」
「うん!すぐ行くよ。」
康太は出入口に向かう。
「そんなんじゃ、ないよ。」
————
※心拍数が正常に戻りました。
読んでいただきありがとうございます。
次回もお楽しみに。
※物語が生成されました。




