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「ありがとう祐介」
突然お礼を言ったあたしに、何のことか分からずポカンと間の抜けた顔を返してくる。「柚子葉と本気で喧嘩しそうになったから、止めてくれたんでしょ?普通に間に入ったらヒートアップしそうだからああやって自分を悪者にしてさ。」
「いやいや、俺はただ二人のスカートの中が気になっただけでして。いやー眼福眼福!俺だってたまにはこういう役得があってもよくない?ラッキースケベってやつ。」
自分でめくっておいてラッキーも何も無いと思う。だがこいつの本気かわざとか分かりづらい態度はわりかし嫌いではない。
「はいはい、あんたはいつもそうはぐらかす。あたしと隆明がじゃれあって、柚子葉がそれをニコニコ笑いながら参加して、祐介は馬鹿しながらもあたしたちを見守ってる。それが当たり前だったじゃない。」
あたしの言葉に先程までの腑抜けた顔はなりを潜め、真剣な眼差しを向けてくる。顔は悪くないのだから普段のアホ面を止めてこの顔でいればいいのに。
「それが分かってんなら何で隆明と喧嘩してるんだ?お前ら喧嘩したって二日くらい経てばすぐ仲直りしてただろうが。柚子葉だってああやって声を荒げるくらい心配してるし。」
無意識なのだろう、ここで俺も心配していると言わないのが実にこいつらしい




