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死獣神~血の書~  作者: 天馬光
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サイトオーナー 玄武(1)

 闇に暗躍し、ターゲットの命を奪い取る裏稼業・殺し屋。

 これは、その中でも最強と謳われた1人の殺し屋の物語。

 平成17年6月21日。学校のプール開きがされたこの日の3時間目。龍達のクラスは水泳の授業を受けていたが、何故か雲雀は憂鬱な気分になっていた。

 運動神経も良く、カナヅチというわけでもないのにそんな気持ちになってる理由。それは……


「あーもう! なんで学校指定のスク水って、こんなありきたりでデザイン性の欠片も無いねん! その上、規則でガッチガチに固められるなんてやってられんわ!」

 という身勝手な理由だったが、不良少女の美夜を始め複数の生徒が共感した。

 もっとも、プールサイドではしゃぎ過ぎたということで、もれなく全員、体育教師の望月(もちづき)に叱られたが。


 その様を側で見ていた龍と宙は、呆れてため息をついた。


「あんなわがまま言ってはしゃいでたら、そりゃそうなるよ」


「だよな。ルールは守れっつーの。つーか、雲雀がオシャレ水着着たところで、ネコそっくりの幼児体型じゃ、似合いもしねぇって。あいつはスク水で十分!」


 柚を引き合いに出して雲雀をディスる宙に龍も同意したが、直後、2人は背後から殺気を感じた。恐る恐る振り返ると、そこには怒りの炎を燃やした雲雀が鬼の形相で立っていた。

 その顔を見た直後、龍と宙は己の死を覚悟した。


「このドアホ共が……いっぺん溺れ死んでまえ!」

 そう言って雲雀は2人の後頭部を鷲掴みし、龍と宙の顔をプールに沈めた。


 そんな3人の一悶着を柚達女子はスルーし、1人の男子の泳ぐ姿に夢中になっていた。

 その男子とは武文である。


 スポーツ万能で優しく、色白で容姿も整っており、おまけに若社長でお金持ち。

 そんな全くと言っていいほど非の打ち所が無い少年が、女子の視線を集めるのは当然の話だった。


 だが、そんな彼を面白く思わない者もやはり存在していた。

 武文みたいな完璧超人の中学生がいるのなら、是非お目にかかりたい今日この頃です。

(もちろん彼に対する皮肉ですが)

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