尋人の気持ち
私は家に入った後、自分の部屋に戻った。
そしてベッドに横になる。
・・・そういえば尋人からメール来てたな。
私はハッと思いだし、ポケットから携帯を取り出す。
携帯を開き、メールを作成する。
『いいけど?』
ピッ
送信した。
でも・・・どうしてこれから会うのかな?
こんな朝早く・・・。
♪〜ピロピロピロ
すぐに返事が来た。
私は受信箱を開く。
『じゃあ○×公園に来て』
『分かった』
私は送信し終えると着替え始める。
さすがにパジャマわね・・・。
Tシャツにスカート。普通の格好だ。
私はその姿で下へと階段をおりて行く。
「どっか行くん?」
声を聞いた瞬間ビクッと肩があがる。
振り向くとお兄ちゃんがいた。
「何その反応」
「び・・・ビックリしただけだし!」
私はなぜか逃げてしまった。
なんで・・・?
自分でもわからない。
いつのまにか公園に着いていた。
公園のベンチに尋人がいた。
「よっ」
「うん」
私は尋人の横に座る。
「どうしたの?」
「・・・結果どうだった?」
・・・結果?
何の?
言ってる意味が分からない・・・。
「え?」
「オーディションの結果だよ」
あ〜!!
そうゆう意味かぁ。
「合格したよ♪」
私はにっこりと笑い、右手でピースする。
「そうか。俺も♪」
尋人もピースする。
「マジ?!やったじゃん♪」
私が盛り上がっているにもかかわらず、尋人は俯いている。
「・・・尋人?」
私は首を傾げる。
ギュッ・・・。
すると俯いていたはずの尋人が私の手を握っている。
私は尋人に握られている自分の手を見て、尋人の顔を見る。
尋人の顔は真剣だった。
私の顔をジッと見つめている。
「ひろ・・・っ」 「愛理」
私の声と尋人の声が重なった。
「好きだ」
「え?」
す・・・き?
私夢でも見てるの?
ついさっきもお兄ちゃんに告白されたばっかじゃん・・・。
これは夢。
そう・・・夢よ!
「う・・・そ」
「なんで嘘つかなきゃいけねーんだよ」
真剣だ・・・。
どうしよう・・・。
現実のことなのかな・・・。
「あの・・・っ。その・・・っ」
私は動揺してしまう。
「急でビビったか?」
「へ?」
少し笑いだした尋人。
「冗談だよ」
「え?!」
私は目をぱちくりさせる。
「じょ・う・だ・ん!」
尋人はニッコリと笑う。
冗談・・・?!
は?!
からかうのもいい加減にしてよッ。
どんどんイラだってくる・・・。
「冗談ってなによ・・・」
「え?」
「なにそれ・・・。冗談な気持ちで告白なんてしないでよッ!」
私は目に涙を溜めていた。
「愛理!ちがっ・・・!!!!」
私は座っていたベンチから立ち上がった。
「じゃあね。もう会えない・・・。さようなら」
私は走り出した。
「愛理!!」
私は尋人の声を聞かなかった。
・・・いや。聞けなかった。
今まで信じていたはずの尋人に裏切らたから。
あんな人だとは思わなかったよ・・・。




