出会い
「ななな・・・っ!」
私は口を開け、パクパクさせる。
「?」
相手は何が何だか分からず頭上にはてなマークを浮かばせている。
「なんで尋人がココにいるのー?!」
私は思わず叫んでしまった。
みんなからの視線があつい。
「え?なんで俺の名前知ってんの?」
「ばか!忘れたの?村上!村上愛理だよ!!」
「村上・・・?あー!!思い出した」
「なんでいんの?」
「え。俺もオーディション」
「へ?」
尋人がオーディション?
まさか歌手になるの?
似合わな〜い。
プッ
私は笑いをこらえることが出来ず、思わず噴き出してしまった。
「なんで笑うんだよ」
「別に。似合わないと思って」
「はぁ?おめー最低だな」
そう言って私のほっぺをつねる。
「いたたた。いたぃ!」
私は痛みのせいで涙が出てきた。
「そんなこと言うからだ。ばーか」
舌を出す尋人。
・・・相変わらずな奴。
「で?お前は?」
「私もオーディション」
「マジ?おめーもかよ」
笑出す尋人。
「な・・・っ!なんで笑うの?!」
「さっきのお返しだ」
ムカッとくる。
なんでお返しされなきゃなんないのよ!!!
ムカツクー。
「じゃ。あたし帰るから」
私はクルッと出口のほうを向く。
「あのさ!」
私はいきなり呼ばれたので驚きながら尋人のほうを向く。
「ン?」
「アド交換しねーか?」
「・・・別にいーよ」
私たちはそれぞれアドレスを携帯に入力した。
「サンキュ。じゃーな」
「うん」
私たちは手を振り合い別れた。




