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掌編アラカルト  作者: 伊簑木サイ
いちゃいちゃカップル
9/9

驚きの発見は

 夏でも冬でも使える家具調こたつに、とうとう布団を掛けた。一人暮らしの小さな部屋に、ピンクの小花の散った上掛けが広がって、温かそうで、かわいい。長座布団も、二つ用意した。

 さっそくスイッチを『大』にして、中に足を入れる。

「すぐあったかくなるよ、入って、入って」

 こたつを出すのを手伝ってくれた彼氏に、向かいの長座布団を指してすすめる。

 でも、彼は腰でぐいぐい私を押し退けながら隣に座った。

 長座布団に二人のお尻はおさまったけれど、一人暮らし用に買った小さなこたつの一辺に、二人分の足を入れるのは、ちょっと無理がある。

 ぎゅうぎゅうで、腿からくるぶしまで、ぴったりくっつく。……もちろん上半身も。

 私を転ばさないように腰にまわっていた手が、背中を撫でて、肩にまわった。抱きよせられるままに顔を上げれば、自然に唇がよせられて。

 そうか、長座布団はお昼寝に使うだけじゃなかったんだ。

 驚きの発見は、ふれあった唇に、あっというまにはじけて消えた。

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