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ヴィヴィ王女のプロローグ

お久しぶりです、星馴染です。

執筆リハビリ中ですので暖かく見守ってあげてください。

 ラング王国、第一王女、ヴィヴィ=ラング。


 まずはヴィヴィの美貌について語ろう。

 

 透き通るような白い肌、大きな目。金髪碧眼、平均よりも大きくドレスを押し上げる胸。

 優秀なアスリートが持つ美しい筋肉の付き方と均整の取れた身体は女神の彫像を思わせる。

 頭から爪先まで、全てが美しい。一目で、人は恋に落ちる。

 美の女神の化身だと言っても疑う者はいないだろうほどに、整いすぎている。

 

 この世界は重婚が認められている。

 必然的に美しい容姿の男性や女性は権力者の下へと集められる。

 平民で美しければ、貴族と結ばれる事もある。

 下級貴族で美しければ、上級貴族と結ばれる事もある。

 上級貴族で美しければ、王と結ばれる事もありえる。


 この世界で美貌とは価値なのだ。

 王家は建国後、何百年も国内で優れた容姿の人を集めて子を生してきた。

 国の美の頂点と言っても過言ではない。血統として作り上げられた究極の美。

 それ受け継いでいるヴィヴィの容姿は、推して知るべし、である。


 

 次にヴィヴィの魔力について語ろう。


 魔力は誰にでもある物ではない。まず生まれついた素質に左右される。

 両親ともに魔力持ちであれば、確実に魔力を受け継げるが、片方だけだと魔力の量は半分になる。

 両親ともに魔力を持っていない場合でも産まれる可能性はあるが、ごく稀な事だ。

 代を重ねる毎に、魔力量は少しずつ増えていく。

 ヴィヴィの魔力は歴代の中で最も高い。つまり、ラング一の魔力を保有している。

 

 さらなるヴィヴィについて語ろう。

 

 容姿端麗、頭脳明晰、運動能力も高く、単純な筋力も高い。

 RPGで言うと、LV最大、ステータス全カンスト状態。

 ラング王国の至宝とも言える。

 

 この物語のはじまりについて話そう

 そんなラング王国に、魔王復活の知らせが届いた。

 ラング王国はすぐに、異世界から勇者を召還する事にした。

 魔力量によって勇者の質が決まる。ヴィヴィが呼んだ勇者は、歴代最強になるはずだ。

 

 現れたのは、黒髪黒目、ニホンから来た、シンゾー・ヤマダという若い男性だった。

 数々のすごいスキルが鑑定されており、レベルが低いのにステータスが最初から高めだった。


 勇者、シンゾー・ヤマダは快くラング王国での魔王討伐を受けてくれた。

 とは言っても、こちらの世界の知識も無く、まだレベルの低いシンゾーのために、ヴィヴィは補助としてついていく事に決めた。

「これは魔王を封じるための首輪だ。これを付ければ、魔王を隷属させる事ができる。付けた者の命令に逆らえなくなるのだ」

 今回の魔王を隷属させれば次の魔王が生まれても、その力を利用する事ができるだろう。

 国宝の首輪を持たせ、準備は整った。


「さぁ、行きましょう!」


 ラング王国の美姫、ヴィヴィの物語は、ここから始まる。


 出立の日の夜、国の近くの森に野宿する勇者とヴィヴィ。

 

「シンゾー様は寝なくて良いのですか?」

「ブラック企業社員だったからな。数日は寝なくても大丈夫だよ」

「ふふふ、今度そのブラック企業とやらについて教えてくださいね」


 これは、シンジ・ヤマダのチート無双冒険譚ではない。

 これから色々な冒険を経て、肉体的にも精神的にも成長していかなければならない

 高いステータスを持つとはいえ、まだシンジ・ヤマダは弱いのだ。


そう・・・・・・


「ぐふっ!?」

 大剣で頭を殴られればあっさり死んでしまうほどに。


「シンゾー様!?」

 そして、温室育ち。能力値は高くても人の死という物に慣れていないヴィヴィはシンゾーを助けようと、回復魔法を唱える。

 あくまでも回復である。死んだ者は生き返らない。そして、高出力で魔力を使い果たして、ヴィヴィは魔力切れで気絶する。

「お?超かわいい女をゲットだ!今日はついてるな。さて、金目の物は・・・・・・と」

 盗賊はめぼしい物を漁ると、

「後はいらんな・・・・・・」

 カバンを投げ捨てた。そして盗賊のお眼鏡にかなった隷属の首輪を手に取る。


「宝石が付いてるし、高く売れるかもな。とりあえずこの女に付けておくか」

 

 そして盗賊はヴィヴィを担いで、山に横穴を空けた洞窟へと戻っていった。


読んで頂きありがとうございました!

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