十三話「 新遊部活動状況 」
あの日以降。すなわち、謎ばかりだった新遊部に勧誘された次の日からだ。俺の放課後が変わったのは。
いつものように放課後を告げるチャイムが鳴ると、俺は鞄を持って教室を出ようとする。さて、既にここで第一関門が立ちふさがっているのだ。まるで俺が逃げないようにするための見張りのように。
「よう、さっさと部室に行こうぜ。」
朝比奈大斗が壁にもたれながら待っていた。俺は丁重に断れないか考えたが、どうやらそれは無駄なようだ。俺は大人しくついて行く。
「朝比奈はなんでこんな部活に入ったんだ?…。」
廊下を歩きながら単純な質問をしてみた、別に二人無言で歩いているのが苦痛だからとかそういう理由ではない。
「別に深い意味はない。理由ならあるけど、今のお前には言う必要もないだろう。たぶん先輩もそう言う。」
「先輩って、小佐鬼先輩の事か?」
「え…あ、あぁそうだな。そんなところだな。」
一瞬朝比奈の態度が変わった事に気づかない俺ではない。でも小佐鬼先輩も何かの事情と言っていた。恐らくその事情においてあの五人は集まったのだろう。浅はかなりとも俺はそう予測した。もしもこれが何か聞いてはならない事ならこれ以上の詮索は無用だろ。
部室棟の二階奥の部屋、現在の新遊部の拠点である仮部室に到着する。俺が勝負に負けたせいでまだ居座ってるのだ。
「アンタ達やっと来たわね、こんな私を待たせる奴は、馬に蹴られて地獄に落ちなさい!。」
部室に入った俺達二人に最初にかけられた言葉は罵声だった。理不尽にもほどがあんだろ。
「言い訳なんか聞かないわよ?。さぁ!本日も新遊部の活動を開始するわよ!。」
元気すぎるコイツのエネルギーはどこからくるのだろう、NASAにでも行って検査を受けてくるべきだ。
「今日の種目は鬼ごっこよ!。しかもただの鬼ごっこじゃないわ。校舎を全て使って、しかも新遊部特別ルール付きよ!。」
無駄にはしゃぎまくる重松。俺はずっとコイツの我がままに振り回されるだけだのだろうか。こんな感じで新遊部は元ある遊びに特別ルールを付けたり、完全に新しい遊びを作っしたりしているのだ。
その後日、俺は三日間連続で新遊部の活動に半強制的に参加させられた。そのおかげで筋肉痛が予想以上に酷くなってしまった。よく考えたら、缶けり、鬼ごっこ、助走なしで階段飛び降りや、竹馬100メートル走など、体を使った遊びばかりだ。ボードゲームとかないのかね。




