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柔らかな要塞
ふっふっふ
息を潜めて
隠れ蓑……
ねぇごめんなさい!
ゲーム返して!!
子どもに新しいゲームを買い与えてから、二週間ほどが経過した。
予想はしていたけれど、最近の息子は明らかに、そして極端に、朝に弱くなった。
原因は火を見るよりも明らかだろう。
足音を立てないよう息子の部屋まで移動した私は、素早く扉を開け、妙に盛り上がった布団の中身を確認した。
「や、やぁ父さん……」
案の定、息子は布団を被ってゲームをしていた。
「もう夜中の二時だぞ、二時。しばらく没収だ」
「ねぇ、ごめんって!ちゃんと約束守るから!」
「破った分の代償は、ちゃんと支払わないとな」
私に縋る息子に、幼いころの自分が重なった。
ああして布団に潜り込んで息を潜めて、ゲームや読書なんかの夜更かしに精を出したものだ。
ああ、子育てって大変だなあ。




