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「ゴハァ!……グハハ!とうとうここまで来たぞ!」
クロダイはボロボロの身体を引きずり、単騎で突進してくる。
【オーバーヒート】!
『護衛隊長達……頼んだぞ!』
護衛隊長は熱を帯びて、剣と盾を構えた。
【超炎魔弾】!
【三点シールド】!
護衛隊長達はカジロウの前左右に展開し、オーラを発生させて逆三角形のシールドを生成した。
クロダイの放った炎弾がシールドに炸裂する。
……よし!防げてるな……何だ?……風が……上半身が吸い込まれる……
クロダイは斧を振り回し、辺りに風を巻き起こしている。
炎弾が爆散して辺りに散っていた炎が熱を増して熱風となっていく。
【焦熱烈風竜】!
クロダイの放った竜巻が再びシールドに激突する。
『カジロウ様!耐え切れません!』
『よし!第二防御に切り替え!』
三点シールドが竜巻に押し負けて破れた瞬間、護衛隊長達が装備している腕輪から波動が発生して風を吹き消していく。
……な!
吹き消された風の中にはクロダイが潜んでいた。
「うお!」
「グハハ!一手誤ったな!」
クロダイは猛烈な勢いと回転でカジロウの右腹を肘ごと引きちぎり、カジロウの後方の地面に突っ伏した。
『カジロウ様!今……』
カジロウの意識は飛んで気が付いた時には空を見上げていたが目を閉じた。
……な……何が……痛い……痛すぎて痛くない……いや痛い……辛い……死にたい……楽にして……あれ?痛くなくなった?
……まあいいや……ああ、瞼を開けるのも億劫だな……
『今日は本当に楽しかったよぉ〜』
……くそがぁ!!
カジロウは目を開けて必死に意識を維持する。
……まだだ!まだやらなきゃならない事が山積みだ!……クッソ!痛い!……叫んでねーと意識がとんじまいそうだ!
「ゴポポポボポ!」
カジロウは小隊長に止血されながら意味もなく叫んだ。
「クロダイ様!……アグゥ!」
クロダイの配下は護衛隊長に次々と殺されていく。
「ゴハ!……くっ!抜かったかぁ!……頭には飛距離が届かなかった!……何だぁ?テメェ!……少しは休ませろってんだよ!……たく!仕方ねぇなぁ!」
『剣を構えろ!』
剣を構えて目の前に立つオーラ将軍に応え、クロダイもプルプルと斧を持って構える。
「ウォォォォォォ!」
【オーラブレード】!
斧を振りかぶったクロダイは一刀両断され、頭が地に落ちた。
……ああ……気を失いそう……
『じょ……状況を知らせ……』
『シータク、パワックの壊滅を確認』
『そうか……誰か……何が話しろ……なんでも……』
「カジロウさん!大丈夫です?聞こえますか?」
お前に言ってね〜……てか……腹をむしられて平気なやついるかよ……無駄な質問しやがって……あったけぇな……ねむ……
カジロウはゼスタにヒールを受けながら眠った。




