第十話:暗がりの低い唸り
アホは樹洞から這い出した。
彼の巨大な軀は衰弱のために揺らいでいたが、もはや泥を舐めることはなく、空に向かって手のひらを広げることもなかった。彼はあの花崗岩の傍らに跪き、震える巨手を伸ばして、鱗獣が食べ残した半分の実の殻を拾い上げ、鼻先に当てて匂いを嗅いだ。
甘ペーストのバニラの香りはなかったが、唾液を狂ったように分泌させる濃厚な天然のナッツの油脂の香りがあった。
アホは頭を上げ、目を周囲の樹叢の間に探らせた。まもなく、彼は彼は近くの矮鉄木の下に、同じく地面に落ちた黒い堅い実を数個見つけた。彼は一つを掴んで直接口に放り込み、全力で噛み下ろした――
「ガリッ!」
鑽るような酸痛が臼歯から伝わり、堅い実は微動だにせず、逆に彼の歯茎を傷つけて血を出した。
四日前のアホであれば、このとき必ずや恨めしげに実を吐き捨て、地面にうつ伏せになって主人の救助を待っただろう。しかしこのとき、前頭葉の奥で目覚めたばかりの暴烈な炎が、彼に低く怒りのうなりを上げさせた。
彼の視線は再びあの花崗岩へと落ちた。
アホは右手を伸ばし、五指をしっかり握り締めて、数十キログラムの重さの角ばった黒い石を掴んだ。彼の腕の筋肉は高く隆起し、青筋は虬龍のように浮き上がり、地面の黒い堅い実を狙って、全身の力を込めて激しく叩きつけた!
「ドン!!」
火花が四方に散った!堅い鉄木の実の殻はこの一撃の下で裂け、乳白色の実の肉は砕けた殻と混ざって四方に飛び散った。
アホは荒い息をつきながら、自分の手に握った黒い石を見つめ、それから地面に砕けた実の肉を見た。前例のない、全身の毛が逆立つほどの戦慄感が、尾骶骨から天霊蓋へまっすぐに駆け上った!
彼は砕けた殻を選り分けるのももどかしく、地面の実の肉を掴んで口に詰め込み狂ったように咀嚼した。粗い実の肉は食道を擦り、真実で熱い流れとなって四肢百骸へ湧き流れた。彼は狂ったように第二の、第三の堅い実を拾い上げ、手の中の黒い石を何度も振るい、静寂な林間に鈍く原始的な太鼓の拍子を打ち鳴らした。
この打撃音こそ、知恵を一万年奪われ続けてきた創造主の遺族が、この世界に向けて発した最初の反抗であった。
しかし、この絶え間ない打撃音は、雨林の奥深くの真の支配者を驚かせてしまった。
「サ……ササ……」
四周の元々騒々しかった虫の声は、いつの間にか完全に消え去っていた。濃い黄色の瘴気が林間に渦巻き、血生臭さと汗の臭いと野獣の腐肉の匂いの混ざった濃烈な気配が、風向きに乗って音もなくアホを包囲した。
アホの咀嚼の動きは激しく硬直した。
神経リングの抑制から解き放たれた鋭敏な聴覚により、彼は四周から伝わる重い呼吸音をはっきりと捉えることができた。それは鱗獣の硫黄の吐息でもなく、タイタン巨ラクダの鞴のような喘ぎでもなかった――それは彼とまったく同じ、巨大人類の胸腔の共鳴であった!
前方の巨大なシダの群れが乱暴にかき分けられた。
高さ五メートル五、体中に暗赤色の鉱物泥を塗りたくった巨大な軀が、影の中からゆっくりと歩み出てきた。
それは一人の巨人であった。しかしネオ・オリ城のあの肌の滑らかな、目の鈍い家畜ペットとはまったく異なり、目の前のこの巨人の体には飼い馴らされた痕跡は微塵も見られなかった。彼の左目には利爪に引き裂かれた古い刀傷があり、乱雑な長髪は枯れた蔓と獣の骨でいい加減に後頭部に結ばれ、腰にはある巨大爬行動物から生々しく剥ぎ取った鱗のある硬い皮を巻いていた。
アホの瞳孔を激しく収縮させたのは、この刀傷の巨人の背後、左右両側の古木の影の中から、同じく体格魁梧で全身傷だらけの巨人が七、八人続々と歩み出てきたことだった!雄もいれば、雌もいた。
彼らの手には餌の盆はなく、首には主人の銘板もなかった。彼ら一人ひとりの手には、堅い鉄木を削って尖らせ、先端に蔓で鋭い黒曜石の欠片を死に物狂いで縛り付けた太い長槍がしっかりと握られていた!
これは、数十年前に、あるいは数百年前に荒野に迷い出て、生き延びただけでなく、すでに完全に野生化し、残酷な自然淘汰の中で原始部落を築き上げた一群の「野良巨人」であった!
刀傷の巨人はアホの前、十メートルのところで止まった。濁りのかけらもなく、餓えた狼のように獰猛で精悍な光を閃かせるその目は、アホを上下に見定めた。
彼の視線はアホの肩に残る深灰色の羊毛マントの切れ端を掠め、最後にアホのうなじの、ちょうど痂の張った、かつて伴生神経リングがはめ込まれていた血の穴に止まった。
刀傷の巨人の鼻翼がぴくりと動き、アホの体にまだ完全に消え去っていない、ネオ・オリ城の人工シャンプーの匂いを嗅ぎ取ったようだった。彼の口角は後ろへ引き裂かれるように開き、血の筋のついた歯を露わにし、喉の奥から低く粗く、しかしはっきりした意味を持つ一つの音節が転がり出た。
「奴……」
背後の数名の野生化した巨人は同時に重心を落とし、手の中の黒曜石の長槍を一斉にアホの胸に向けた。
アホは地面に跪いたまま、数本の鋭い石槍がもたらす死の脅威を感じていた。彼の本能は、都市にいたときのように首をすくめ、うつ伏せになって降伏しようとした。しかしうなじの傷口から伝わる激痛と、口の中にまだ飲み込んでいない実の肉の香りが、彼の脊梁を死に物狂いで支えていた。
アホはうつ伏せにならなかった。
彼はゆっくりと泥地から身を起こし、五メートル二の雄壮な軀は抜け上がるように聳える古銅色の鉄塔のようであった。彼の右手は、ちょうど実の殻を打ち砕いたばかりの血に染まった黒い石を依然として死に物狂いで握り締め、目の前の同族を睨みつけ、胸は激しく上下し、喉からは同じく野性的な、嗄れた、一歩も譲らない低い唸りが発せられた。
雨林の奥深くの濃霧の中で、旧時代の奴隷と荒野の先駆者は、何年黙っていた大地の上で、初めての運命的な対視を成し遂げた。




