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理不尽
「はぁ、はぁ、はぁ…」
心臓が爆発しそうになる程、大きく早く脈打つ。
静かにして、静かにして。
物音一つ立てるわけにはいかない。
一体何が起こったのか。一瞬の出来事だった。
見てはいないけど、何が起こったのかは理解出来る。
絶対に信じたくない、認めたくない最悪の現実。
ーーどうして、どうして。
こんなの理不尽過ぎる。
どうか神様と願いたくなるが、既に神が見放したような現実が今存在している。
とん、とん、とん。
足音が二階に近付いてくる。
とん、とん、とん。
ーー来ないで、来ないで。
だがやはり神は私達を見放した。
足音は今この部屋の中で響いている。
涙と震えが止まらない。こんなのおかしい。絶対におかしい。あっていいわけない。
ーーふざけるな。どうして。なんで。なんで!
ぎぃ。
瞬間全ての感情が止まる。
開いたクローゼットの隙間から、私はそいつと目が合った。




