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大学生になり三回生になったというのに、なんの変化もなく彼女もできないままで、その年のクリスマスを迎えた。
今年もやはり一人下宿で過ごす。
すると日が沈んだ頃に、下宿の外がなんだか騒がしくなった。
外に出てみてみると、少し離れたところで大人数人が集まって、興奮した様子でなにかを話している。
が、俺には何を騒いでいるのかわからないし、俺には関係がなさそうなので、そのままにしておいた。
夕べ近所で何があったのかを俺が知ったのは、翌朝のことだ。
近所にパトカーが何台も来ている。
慌ててテレビをつけると、ちょうどやっていた。
空き地で小学生の死体が見つかった。
夕べから行方不明になっていた小学生が、刃物で何度も刺された状態で発見されたのだ。
その空き地は俺の下宿とかなの下宿のちょうど中間地点にある空き地だ。
夕べ騒がしかったのは大人が集まって小学生を探していたためであり、今騒がしいのはその小学生が死体で見つかったからだと俺は理解した。
――それにしてもあまりにぶっそうだな。
子供の死体を直接見たわけでもないのに、俺は気分が悪くなり、少しもどしそうになった。
その時、玄関のチャイムが鳴った。
出るとかなだった。
二年連続でクリスマスの夜に訪ねてきたが、今年は翌朝訪ねてきたのだ。
かなは何も言わずに俺の顔を見て笑っている。
仕方がないので俺は聞いた。
「どうした?」
すると彼女は満面の笑みを浮かべて言った。
「やったよ。私、ついにサンタクロースになったの。見て見て」
そして彼女は、着ていたコートの前をはだけた。
終




