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キャンパスを歩いていると、かながいた。
むこうも俺に気づき、こっちにやって来た。
かなはいわゆる幼なじみだ。
同い年で実家が隣。小学、中学と同じ学校で、高校は違ったが、大学が示し合わせていなかったのに同じ大学で同じ学部になっていた。
県外の大学だというのに。
同じ大学と聞いた時は、本当にびっくりした。
おまけにかなの下宿は、俺の下宿から歩いて二分くらいのところにある。
まあこの辺りは大学に通う学生が多く下宿しているところではあるのだが。
そうかといって俺とかなは全然付き合ってはいない。
かなの周りの評価は一言で言うと、変な奴、おかしな奴だ。
その言動は常人ではとてもついていけない。
長く友人関係を続けられた人は、誰もいない。
俺は物心ついた時からかなを知っていて慣れていたし、親密になったことは一度もないので、今の関係を続けていられるのだ。
かなは俺のすぐ前に立つと言った。
「もうすぐクリスマスね」
その言葉に俺は少し驚いた。
俺とかなは恋人でも何でもない。
つかず離れずの関係だ。
それなのにかながクリスマスを話題にするなんて。
どういうつもりだろうか。
かなが俺と恋人のようにクリスマスを過ごそうと考えているとは、とても思えないのだが。
俺が返事をしないでいると、かなは俺の前から何事もなかったかのように去った。
クリスマスの夜、俺は一人で過ごしていた。
大学生になり、一人暮らしでの初めてのクリスマスだが、俺には彼女はいないし社交的ではないので、かなほどではないが友達も少ない。
下宿で一人ぼんやりとテレビを見ていると、玄関のチャイムが鳴った。
出るとなんだか嬉しそうな顔の、かなだった。
――えっ、どういうこと?




