P.8-4 討伐任務 スライム軍団
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10月30日
とある事実が発覚し、混乱した我がパーティーであったが、今はすっかり落ち着きを取り戻している。
「さーて、何やるかなー?」
俺たちは、久しぶりにクエストをやることになっていた。
そして今現在、クエスト選択中。
「高難度クエストじゃなきゃ面白くないしょっ!」
と、神無月。
コイツ、コロコロキャラ変わるな。
「あの~シンキ様一同には……凍結クエストをしてもらいたいのですが……」
いきなり、いつもの受付のお姉さんが、声を掛けてきた。
凍結クエスト、それは、長い期間、誰も受注しなかったクエストである。
その理由は様々。
高難度過ぎたり、面倒なものだったり。
「え? どんなクエストですか?」
「これなんですけど……」
そう言って、そっと出してきた依頼状には、こう書いてある。
『スライムの群れの討伐』
あ~なるほどね。
異世界テンプレきた。
そして、顔をしかめる二名。
このギルドは、若干だが、女の子の比率が高い。
スライム、見たことはないが、恐ろしい奴だ。特に女の子には。
服を溶かしたり、ヌメッとした粘液出したりと。
まぁ、俺らには関係ないか。
「あっ、じゃあそれで」
「「えぇー!」」
悲鳴のような叫びを上げる、二名。
「何?」
声の主たちに問う。
「軍時代でも避けたい相手NO.1だ」と、エレナ。
「見るからに気持ち悪くてムリ」と、ミーシャ。
と、そのとき、あることに気付く。
女性陣の中で、唯1人、文句のない奴がいる。
「おい、神無月。オメーの文句は?」
そう、神無月咲だ。
コイツの文句はないのか?
「攻撃される前に殲滅すればいい話だろ?」
キャー男前!
「よし、じゃあ行こう! 大丈夫、神無月が殲滅してくれる」
嫌がる二人を連れ、クエストに向かった。
*
「いたいた……」
いましたスライム。
結構多いな。
ここは、密林の中で唯一、日が射す場所。
俺たちは、草むらに隠れている。
「じゃ、頼りにしてますよ、神無月さ~ん」
ちょいと茶化してみた。
が、神無月の顔は、ガチで……
「一瞬で終わらす」
と言って……
『雷閃よ 轟け穿て 大地を貫け 電撃! ライジング・バースト』
魔法を斉唱。
その瞬間、神無月のかざした両手から一直線に閃光が走る。
その閃光の先にいたスライムが次々に消滅していく。
それを左右に動かし、集まっていたスライムをことごとく殲滅。
やはり、チートが二人だと、クエストが盛り上がらない。
まぁ、一人でも同じだが。
もっと手応えのあるクエストがしたい、心底そう思った俺だった。
結局この日、神無月一人で、スライムの群れを討伐してしまった。
俺の出番はなかった。
サービスカット、期待してたんだけど……。
明日も頑張ります。




