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さぬき恋物語  作者: くろくまくん


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5/5

合同誕生日パーティーって言い方がやだ

さーちゃんに、ゲーム内の元カレの話や、


恋愛に積極的になれない話を聞き、


意気消沈する凰太。


凰太の恋心は果たして…?



◯登場人物

凰太おうた

39歳

ゲーマー。兵庫県神戸市に住む。


さーちゃん、サエ

?歳

香川県に住む。元は神戸市に住んでいたらしい。

 俺はさーちゃんに恋をしていた。


 でも、さーちゃんは俺の気持ちを知ってか知らずか、ゲーム内で付き合っていた元カレの話とか、もう恋なんてしたくないとか、そういうことばかり。


 まだ会ったこともないさーちゃんのために、完全に自分でもアホだと思うんだけど、俺はさーちゃんの最後の恋人になれるように、色々と考えることにした。


 まだ全ては聞いてないし、数ヶ月のやり取りではもちろん、何もかもわかっているわけではない。


 というか。そもそもメールと電話だけで、会ってもいない!おいおい。最近流行りのオンラインカップルかよ。流行ってるのかどうかもわからんけど。


 いや、オンラインだろうがオフラインだろうが、そんなことは重要じゃない。俺はさーちゃんを、もう悲しませたくないのだ。


 ずっとゲームばかりで、どうでもいい話で笑いあって、リアルから目を背ける。あ、俺のことだよなそれ…いやいや、そうじゃなくて。俺は現実のさーちゃんに幸せになってほしいの!そのために俺が頑張るんだよ。


 俺ってこんなタイプだったっけ…。そういや、学生の時もずーっとオタクだったから、ゲームばっか、漫画とアニメばっか。


 社会人になって、接客業を始めてから、少しは人と関わることができるようになったものの、いまだに大勢のところは苦手だし。むしろ人間よりも動物とか花のほうが好きだ。


 もしかしたら、この恋心も一時の感情なのかもしれない。でも…こんなキッカケかもしれないけど。ゲーム内でのたまたまの偶然からのキッカケかもしれないけど。そんな始まりの恋愛もあったっていいじゃないか。


「さーちゃんて、誕生日いつなん??」


 俺はある日、そんな質問を投げかけてみた。返ってきた答えを聞いてびっくりした。


「えっ!俺と6日違いやんか!ほんとにほんと?」


 今は5月で、半年以上先のことではあったけども、俺とさーちゃんの誕生日は六日違いだった。


「うん、そうやで。なんか凄いやんね」


「うんっ、俺びっくりした。あれやんか、合同誕生日パーティーできるやんか」


「なんなんそれ〜!なんかゲームの合同対戦みたいなんやけど」


 そうそう、ゲーム内でね。何チームか合同で、選抜せんばつして対戦するイベントがあったりするからだ。まぁワザとそれにちなんだ呼び名にしたんだけどね。


「楽しそうやろ?お互いの誕生日をバラバラやと気ぃ使ってしまうけど、合同誕生日やったら一気にできるから、忘れなくていいし。それに喜びも二倍になりそうちゃう?」


「なんか、悲しみは半分に、喜びは二倍に、プロポーズみたいでやだな〜」


 え、嫌なんて言わないでくれよ。


「いいやんいいやん。というか、そうやって楽しみをこれから増やしていこうや。今までもしかしたら辛かったかもしらんけど、それを忘れるくらい楽しいこといっぱい考えていこうや」


「おーくん、ありがとう。でも、私…まだちょっと勇気出せへんねん」


「勇気?」


「うん。おーくんが私のこと、気に入ってくれたり、好きって思ってくれてるの、めちゃくちゃ伝わるんやけどね。私めちゃくちゃおばちゃんやし、あ、おーくんには年齢言ってなかったけど、おーくんより歳上やで?」


 さーちゃんが俺より歳上なのにはびっくりした。全然話してて歳上な気がしなかったし、まぁ基本おっとりしてる感じだから、年齢がわからなかったのもある。


「年齢なんて別に関係ないやろ。俺は今39歳やけど、もちろんやけど日にちがてば歳もとる。俺早くに50歳になりたいくらいやもん」


「私42歳。あんな、おーくんは男の人やから年齢気にしないとか、早く歳とりたい、って言うかもやけど。女の人って、たぶんみんなそうやと思うけど、歳は取りたくないんやで」


 そうか…それもそうだよな。確かに俺は、さーちゃんの気持ちをちゃんと、わかってあげれてなかったかもしれない。


「うん、さーちゃんの気持ちはわかったわ。ごめんな、俺の気持ちばっかり押し付けて、さーちゃんのこと考えてあげれてなかったわ」


「ううん、ううん、全然いいよ。おーくん、ありがとね」


 さーちゃんに、名前を呼ばれるのがホントに俺は好きだ。今までそういうのを感じたことがないんだけど、たぶん自分が好きな人に、呼ばれるからきっと余計に思うんだろう。


「あっ、じゃあ…どっか行きたいとことか。食べたいものとかあったりする?」


「え、食べたいもの…私パンケーキが食べたい。あっ、淡路島あわじしまにね。『幸せのパンケーキ』ていうところがあるんよ、知ってる?」


「そんなところがあるんや、初めて聞いたからまた調べてみるけど、そこに行きたいんやね。いいやん、行こう」


「あ、言ってみただけやからいいよ。それにそこめちゃくちゃ混んでるみたいやし。前にもテレビでやってた。淡路島って最近、えスポット増えてるらしくて、結構いいねんて」


 混んでるのか…予約とかしたら行けるのかな。


「淡路島って、玉ねぎのイメージしかないんやけど色々あるんやな〜。もし会うとしたらなんやけど、淡路島で集合とかにする?ちょうど俺とさーちゃんの住んでるところの間くらいやん」


 俺は、無理には言わなかったが、さーちゃんと会えるとしたら。そしたらその幸せのパンケーキに連れて行ってあげたいと思ったのだ。


「淡路島楽しそう。また考えとくね」


 考えとく…か。でも、パンケーキとか好きなモノのワードが出てきただけでも良しとしよう。


 そして、ついにこのあと、俺はさーちゃんとのデートの約束を取り付けることに成功する。

さーちゃんの誕生日が実は自分と近いことを知る凰太。


それに好きなもの、食べたいものの情報も聞くことに成功。


淡路島の「幸せのパンケーキ」


二人で行くことはできるのだろうか?

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