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ゴブリンのアジトを更地にする

 デヴァストに命じて倒れている女性をゴブリンの集落の中央に運ばせた。どうやら気絶しているらしい。服は何も身に着けておらず、ゴブリンの汚物にまみれた状態で気絶。

 

 何があったのかは言うまでもなかった。

 

「ひどいことをする。」

 

 ゴブリンが敵であることを改めて自覚した俺は、サーチャーとデヴァストに集落の中も含めて探索をさせる。まだ他にも隠れているゴブリンがいるかもしれない。

 

 その間、俺は錬成魔法を使って適当な大きさの風呂桶を作った。空間収納から水を取り出し、風呂に水を満たす。その後は火魔法で適当な温度にまで温めていく。

 

「石鹸とかシャンプーがあればいいんだが…… こればっかりは作り方を知らないから仕方ない。」

 

 さぁ、あとはこの女性を風呂の中に入れて汚れを取ってやるだけだ。

 

 女性が溺れないように頭を抱えながらお湯で濡らした布で汚れを取っていく。それにしてもずいぶんとひどくやられている。とこどころに引っかき傷や打撲の跡があった。

 

「確か治癒魔法があったはず……っと、あったあった。」

 

 マジックオーブにストックしてある魔法の中から初めて使う治癒魔法を女性に使う。完全とまではいかないが、傷はだいぶ治った。あとは養生すれば大丈夫だろう。

 

 女性を風呂から取り出し、空間収納から取り出したタオルで拭いてやる。その後、寝袋に助成を放り込み、テントの中で寝かせてやった。

 

 そこまでやって集落の探索にでかけたサーチャーとデヴァストの成果を確認する。

 

「さてさて…… ってやっぱりいたか。」

 

 映像を確認すると、いるわいるわ、隠し扉や地下室に子供のゴブリンが山のように隠れていた。

 

 子供には罪がないから逃がす?

 

 NOに決まっている。

 

「一匹残らず殺せ」

 

 リモートから指示だけ出すと、集落中に子供のゴブリン達の悲鳴が鳴り響いた。

 

「動物愛護団体がいたら血相変えて非難されそうだな。ま、そんな奴がいたらゴブリンを沢山詰め込んだ檻のに放り込んでやるが。」

 

 さて、これで名実ともにこの集落は完全に制圧した。昨日と今日で恐らく500匹くらいのゴブリンを退治したかと思う。

 

 恐らく今日はこの集落で寝泊まりするだろうから、早速寝床をきれいにしなければならない。俺はゴーレム達に命じてゴブリンの死体を一か所に集めさせ、一気に火葬してやることにした。

 

 ああ、ついでにこの集落の建物も全部燃やさないとな。

 

 浄化しないと。

 

 殲鬼とデヴァスト、それに暇を持て余していた暗仁 と黒影、所謂火力戦力総出で集落を破壊しまくり、適当な大きさの廃材に変えていき、ゴーレムの死体と一緒に燃やし尽くした。

 

 時折、火魔法をけしかけ、さらに火を大きくしながら効率よく燃やすこと5時間。

 

 漸くこのあたりは何もないただの広場になった。

 

 いやぁ、随分とすっきりしたものだ。

 

 燃えカスの中からゴブリンたちの魔石を集めることも当然忘れない。

 

「前の分と合わせると、結構たまったな。」

 

 恐らく、大きなゴミ袋一つ分はある魔石を見ながらにやけてしまう俺。どんな使い道があるのかまだ知らないが、何となくこれを使ってマジックオーブとかパワーポットが造れないか?と考えていたところだ。

 

 とはいえ、まだその時期じゃない。

 

 マジックオーブもパワーポットもまだまだ余剰がある。デヴァストがまだ10体は作れるくらいにはあるのだから、まだいいだろう。

 

 テントの中で魔石を眺めながら非常食をかじりついているところで、「ヒッ?」と声が聞こえた。

 

 どうやら気絶していた女性が目覚めたようだ。

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