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第三話 「周りの視線が痛い。」
~あらすじ~
何処かの町外れで目を覚ました 粋人 太郎。 とりあえず自分の姿が人間であることを確認し一安心した。 生きるための食い口を確保するために町に入るが...
町に入るため,城壁の門を通る。
門には鎧を身にまとった門番であろう人物が立っていたのを覚えている。
町に中には,洋風の石造りで,屋根が煉瓦の建物が並んでおり,中央では噴水がこの涼しい空気を潤していた。
ようやく自分が別の世界にいることを確信したのだ。
だが,人々の視線が痛い。
町の人間のほとんどが,まるでRPGゲームのNPCのような格好をしている中,自分だけデロンデロンのパーカー姿では流石に目立つ。
僕の知っている話では,ジャージ姿のニートが異世界に急に転送された際,誰も彼の格好に目を向けなかった。
よく考えればおかしなことだ。
視線を気にしながら町を歩き続け,何やら大きな建物を見つけた。
鎧を着たり,剣で武装した人たちが出入りしている。
それは,異世界転生ド定番の「ギルド」だった。
なろう作者の魔の手に堕ちた今,僕は,このギルドに入りる覚悟を決めた。
暇があれば更新します。