第X集 「う」から始まる熟語 厳選版
羽翮 「うかく」
① 鳥の翼。羽。また、鳥そのものをいう。
② はねを生じて飛行すること。
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紆軫 「うしん」
心結ぼれる。
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熨帖 「うっちょう」
① 膏薬などを、押さえてはりつける。
② ひのしをかけて布のしわを伸ばす。
③ ほどよい。心にかなう。
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蔚薈 「うつわい」
① 草木の茂るさま。薈蔚。
② 雲の盛んに湧くさま。
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禹甸 「うでん」
古代中国の地。
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傴僂 「うる」
① 腰をかがめること。また、腰が曲がっていること。
② 佝僂病。
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雲霞 「うんか」
① 雲と霞。
② 大ぜいの人が群がり集まるたとえ。
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韞価 「うんか」
価値あるものをしまっておくこと。才女があっても世人に知られないこと。
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繧繝 「うんげん」
同じ色を濃から淡へ、淡から濃へと層をなすように繰り返す彩色法。中国西域から伝わり、主に宝相華などの文様を表す。赤・青・緑・紫などの色を用い、奈良・平安時代の仏画、寺院の装飾や染織などに用いられた。繧繝彩色。
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蘊藉 「うんしゃ」
性格や態度などが穏やかで包容力のあること。奥ゆかしいこと。また、そのさま。
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耘鋤 「うんじょ」
くさぎり、すく。
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芸帙 「うんちつ」
書物。本。
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運籌 「うんちゅう」
はかりごとをめぐらすこと。
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烏焉 「うえん」
文字の誤り。写し誤り。魯魚焉馬。
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烏喙 「うかい」
カラスのようなくちばし。欲深い人相のたとえ。
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于喁 「うぐ」
前後の二人が交わし合うかけ声。
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烏匼 「うこう」
頭巾の名。
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設弦 「うさゆずる」
弓の予備の弦。
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雨施 「うし」
雨がうるおす。
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迂拙 「うせつ」
① うかつで世渡りのへたなこと。愚かでまずいこと。また、そのさま。
② 一人称の人代名詞。男性が自分をへりくだっていう。迂生。
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迂疎 「うそ」
世事にうとく、実際に適さないこと。また、そのさま。迂闊。迂遠。
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鰞鰂 「うそく」
烏賊。イカ類の総称。
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内鰐 「うちわに」
鰐足の一。両足のつま先を内側に向ける歩き方。内股。内輪。
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鬱怏 「うつおう」
心がふさいで気が晴れないこと。また、そのさま。
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灪滃 「うつおう」
大水のさま。
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灪䃶 「うつわい」
高峻なさま。
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戴星 「うびたい」
早出。
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嫗伏 「うふう」
鳥が翼で卵を覆って温めること。
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雲蒸 「うんじょう」
雲が群がり起こること。また、そのように物事の勢いの盛んなこと。
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雲水 「うんすい」
① 雲が定めなく行き、水が流れてやまないように、一所にとどまらない自由な人。また、そのような境涯。
② 行方を定めないで諸国を行脚する修行の僧。雲水僧。雲衲。
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雲濤 「うんとう」
はるか水平線のかなたの雲とも波とも見分けがたいようなところ。
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褞袍 「うんぽう」
保温・防寒用として綿を入れた着物。どてら。丹前。綿入れ。
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雲翻 「うんぽん」
すぐ変わる。
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雲奔 「うんぽん」
雲が走るように流れること。
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雲遊 「うんゆう」
仏語。あてもなく旅すること。雲が移り動くさまにたとえた語。
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雲竜 「うんりゅう」
① 雲の中の竜。また、竜が雲に乗って昇天するさまを描いた絵。うんりょう。
② 雲竜水「竜吐水」のこと。うんりょう。
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蘊奥 「うんおう」
学問・技芸などの最も奥深いところ。奥義。極意。
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羽旄 「うぼう」
昔の、軍隊を指揮する幢の一。雉の羽と旄牛(ヤク)の尾とを、竿の先端に飾りつけたもの。
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烏有 「うゆう」
全くないこと。何も存在しないこと。
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云為 「うんい」
① 言ったり、したりすること。言葉と行為。言行。
② ある事柄を取り上げ、それについて、あれこれ言うこと。うんぬん。
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雲雨 「うんう」
① 雲と雨。
② 大事業を起こす機会。
③ 男女の情交。
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雲煙 「うんえん」
① 雲と煙。または、煙のように薄くたなびく雲。転じて、雲と霞。
② 書画の墨色・筆跡が鮮やかなこと。
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運斤 「うんきん」
手斧を振るうこと。
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雲霓 「うんげい」
雲と虹。または、虹。
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慍色 「うんしょく」
腹を立てて、むっとした顔つき。おんしょく。
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雲壌 「うんじょう」
雲と大地。天地。両者の間の相違のはなはだしいことのたとえ。雲泥。
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