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自宅にて
私の名は破壊神芳信。
──ピンポーン。
「はい」
「隣の秋山ですがすみません。伊藤さんって確か時計メーカーにお勤めでしたよね?」
「ええ、一応」
「ウチの時計が壊れちゃって、見て頂けませんか? 友達に貰ったお気に入りでして……」
「ええ、いいですよ」
「直りそうですか?」
「ええ、部品が取れただけみたいです。これならすぐ」
「良かったぁ。ありがとうございます!」
──プルルルル。
「すみません、電話が」
「ええ、どうぞ」
「あ、雅敏? うんうん、今から家出るところ。うん、後でね」
「……彼氏ですか?」
「ええ、付き合ってまだ半年ですが」
「……時計、直りました」
「わあ! ありがとうございました!! お礼にプリンをどうぞ!」
私の名は破壊神芳信。
誰かが幸せならそれで良い。
短いですが、お付き合い頂きましてありがとうございました!
(*´д`*)