賭けるものがある麻雀はアツい
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さもないと
雀荘でリアルに打ってる最中に
しかもチップを換金してカウンターでお金もらってる最中に
ポリが流れ込んでくる呪いをかけます
言い逃れできませんね
そんなこんなで始まってしまった、運命(?)の闇鍋ベット麻雀大会。
どうせなら、ということで。アツくするために。運要素の強い麻雀をしようと遼子がいいだした。
「……たまにはいいでしょ。ね、紗耶香」
「どれどれ……おもしろそう! 採用! やっぱ麻雀はどんな形でも楽しいねっ」
普通の競技麻雀とは何か、今一度整理。そもそもが運任せにツモをする麻雀ではあるが、その運がすこしでも勝負に絡みにくくなるように、実力差を出やすくするようにしているのが競技である。
たとえば、運で決まる役を廃止。リーチ後、運で点数が高くなる要素(裏ドラ)も廃止。
東風戦(各選手親が一回ずつ)でなく、東南戦(東風戦の倍)で回すのも、少しでも運の分散を減らすため。
それがなんとあら不思議。遼子の手によって、一回限りのとんでもないルールがここに決まった。
まず、持ち点は二五〇〇〇でなく一五〇〇〇。これではだれかが飛んでしまいやすい。
それでいい。高い手を上がられた自分の不運を呪え。すぐに勝負が決まる? いいじゃないか、スリリングで。
ドラ大量。ドラとは、各局最初に決まる、持っていると点が増える牌である。それを倍にする。
高い手が出やすい。いいじゃないか、派手な勝負を楽しもうぜ。
麻雀には、役満というカテゴリがある。めったに出ない手ではあるが、その分リターンも大きい。
親につき四八〇〇〇、もしくは子につき三二〇〇〇。この手の威力を味わえ。
これが出たら、その場で勝ち。
いや待て、持ち点が少ないのだから、役満さえアガれば勝ちなのは確定では?
甘い。砂糖がけ砂糖より甘い。その場で全員負けということだ。
負けたら、もしくは四位に落ちたら、さあ闇鍋を召し上がれ。
これをひたすら繰り返す。
「ねえリネくん、今気づいたんだけど。鍋、冷めちゃわない?」
「えっ? 対局しながら火にかけてればよくね?」
「それだと危ないじゃん。さすがに誰かが見てないと。部長どうしましょ」
「ええと……、じゃあ……」
部長の一声で、より闇の麻雀は闇のゲーム(ギャンブルサイド)へ。
もっと手が荒れやすい、もっと派手な叩き合いがものを言う、三人麻雀に変更。
別に問題はない。もとより、理音が来る前はみな三麻で練習していた。
一人は鍋を見ておいてね。
「……そうだ、その鍋、おなかがすいたらつついてもいいよ」
「つつきたくないからこその麻雀じゃないんですか?」
あれ? と理音は気づく。
もとから三麻をやっていたこの先輩組の方が有利じゃないか?
「どうしましょ、『宝石』って三麻やってないから」
「でもできるでしょ? リネくんだって」
「そりゃあ……」
言い終わる前に、自然と三人は卓につく。理音が鍋を見張る役になった。
「ここもふくめてついてない? 方か……」
対局開始。




