215話~217話
215話~217話
───◆──────◇───────◆───────◇───────◆───
215.何だか……
平日の公園の匂い
見ている風景は変わらないのに
何処か違う
木々の息吹から漂ってくる感じもして
それを風が運んで来てくれているような感じもして
肌を触っている空気の質感も違う気もした
柔らかい
穏やかな
温かい
そんな形容がぴったりな感じ
何だかホッとした
あの頃にタイムスリップした気がした
───◆──────◇───────◆───────◇───────◆───
216.あの頃……
学生の頃
授業をサボっては近くの公園へ行っていた
授業をサボってなんて……もう時効だね
やっぱり平日
焼き芋屋さんがいて
フハフハしながら食べたっけ
隣では親友が笑っていた
少し遠くを見ると
子供たちが笑って走っていて
楽しそうな声も聞こえていた
季節ごとにその色を変えていく木々が
いつも私たちの周りにあって
見上げた空に浮かぶ雲も
季節ごとにそのカタチを変えていたっけ
今も同じ風景は見ることはできるけれど
あの頃 隣で笑っていた親友は今はいない
卒業してから別々の道を歩き
それぞれの生活で住む場所も変わり
すれ違っちゃった
でも
きっと「あの公園へ行こうよ」と声を掛けたら
あの頃の笑顔で飛んで来てくれる気がする
笑顔が沢山あったあの頃へもう一度……
今度 誘ってみようかな
───◆──────◇───────◆───────◇───────◆───
217.さて……
徹夜明け
ベランダへ出て深呼吸していると
東の空がほんのりと明るくなってきたと思うと
一気に白々としたお空の風景が広がった
オレンジ色がホンワカと綺麗な東のお空
昨日の喧騒の空気が一掃されたような清々しい空気を吸うと
何だか「ま、いっか」なんて気分になったり
ネガティブな「ま、いっか」ではなくて
「気にしない気にしない」みないな
ちょっと前向きな感覚
頬にあたる風が少しひんやりと気持ち良い
そして秋の匂い
今日もまた、一日が始まる
昨日のちょっとネガティブな感情には
この夜明けのお空が「大丈夫だよ」って言ってくれている
小鳥たちのさえずりが、心地よいBGMになってくれている
さて
今日も頑張りますか
───◆──────◇───────◆───────◇───────◆───




