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ベルダさんの願い①

突然のことだったので料理などはいつも通りだが、有り難いことにお客様や患者さん貰ったお菓子があったので使わせて頂こう。


「みぃー!」


とマシューが足元にすり寄る。

どうやら宴会に参加したいみたい。


もう少しで退院する、ドンさんも呼んで四人と一匹で楽しい宴会の開始だ。


「僕も呼んでくれて嬉しいです。お酒が久々に呑める!」


ドンさんの本音が漏れ漏れだ。


「お酒は程々ですよ。飲み過ぎはダメですよ。」


「分かってます、解ってますよー」


完全に浮かれている。

入院中は禁酒だったからなぁ。

食事とつまみを持ってベルダさんとギャンさんが待つ客間へ。


「全員揃ったので乾杯!」


ギャンさんの音頭で盛大に始まった。



「いやー。ドンさんはすげぇ。妻子の為、村の為に命を懸けるなんて真の漢だよ。」


「ギャンさんこそ、街の平和守る英雄ですよー

カッコいいです!!」


と肩を組んでお互いを褒め称えていた。

出会って2時間ぼどしか経ってないのに長年の付き合いのようだ。


それからもいろんな話、武勇伝を聞いた。


ベルダさんが大都市の大きな病院にスカウトを受けたが固辞したこと。


ドンさんが村の力自慢大会で優勝し、都市大会でも優勝したこと。


ギャンさんが自警団に入るきっかけはジャスティファイに家族を助けられたことだとか。

あと、ジャスティファイの隠語が面白かった。


楽しい時間は風のように終わり。

ドンさんとギャンさんが酔い潰れて終了した。


ベルダさんと片付ける。が私は集中できなかった。今がチャンスお酒の力を借りて勇気を出そう。


「ベルタさん」


意を決する。


「なんでしょうか?」


私の雰囲気に少し戸惑っている様子。


「私はベルダさんにこれまで本当にお世話になりました。今度は恩返しがしたいんです。だからベルダさんの願いを教えてください。」


まるで告白のようだと顔が真っ赤になるのを感じた。


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