第10話 知恵をつけない村
「白の黒ってなぞなぞか?」
「意味わからない。
どうしたら良いのかも、、、わからないの。」
んんーお父さんに聞きたいなぁ。
でも危険な匂いがするんだよなー。
俯くミアちゃんの目元から悔しさのあまり涙が溢れでた。
このまま泣かせておくのも家の陰から覗き見してる母さんに後でチクチク言われそうだし何か解決策を考えないと。
「いやー村人みんなが教会の指示に従う理由が何なのか?だよね。
ミアちゃんがINTに強化ポイントを振って得られる利益はゼロじゃ無いはず。
この村の人はほとんど農作業だからPOW (力)とVIT(体力)に強化ポイントを使えって指示はわからなくも無いけど
少しINT(知力)に振るだけで新しい農具の開発とか出来そうなのに。あまり賢い人がいない。。。」
「知力を上げる事を教会が嫌ってる?」
「そうだね。農民の僕らをラットレースから抜け出させない為に仕組まれたシステムなんだよ。」
「ラットレースって何?」
「ごめん忘れて。で、ミアちゃんはどうしたいの?お父さんを元に戻したい?」
「うん。出来るなら。」
「危険に晒されてもいい?」
「できるの?!えっ?危険?どう言う事?」
「ミアちゃんのお父さんが元に戻ると気づく人がいると思うんだ。」
「誰?教会の人?」
「そう。全員かはわからないけど。」
「でもやっぱり治して欲しいな。気づかれて都合が悪い教会の方がおかしいよ!私もう学校に行きたく無い。」
「僕もだけど。
じゃあチャンスを待とう。そうだな、僕のカシュウ兄ちゃんは信用できるから話していいかい?」
「わかった。3人のナイショだね。」
話が終わる頃には少し笑顔が見えてきた。
帰り間際にミアちゃんは僕の育てたタポポンの花を見てカワイイと言ってくれて嬉しかったんだ。
「って事がありまして、教会に奉仕するまで洗脳されてるのはなんか別の強い洗脳かも知れないよね。
あ、【魂の洗脳】って言うおそらく上位互換かも。
兄ちゃんはどう思う?」
「ジョウイゴカン?なんだそれ?いよいよ胡散臭い村にしか見えなくなってきたよなぁ。いや、隣の村もその隣の村も全部洗脳されてるのか?
あ、そーだ!収穫のお祈りを近々するって先生が言ってたぞ。
今考えたら年に何回かやるお祈りも、入学生が多い時期と被るんだよなぁ。
ピスタみたいなのにいちいち対応してられないからまとめて【洗脳】するって事かなぁ?
とりあえず在学生はお祈り用に薪を集めてこいって言われた。」
「それまでに何とか手を打ちたいなぁ、現状僕が洗脳されたら浄化できる人いないし。」




