ああ、大丈夫です、気にしてませんから
大陸一の軍事力と財力を誇るアデラス帝国の皇帝陛下が美しいお姫様を娶った。
娶ったのだが…。
「私…皇帝陛下の気持ちを知ってるんです。(男性が好きなんですよね!?)」
「……そ、そうか…。(長年恋い焦がれていたことが)知られていたのか…っ!」
「と、言うことであの…夜を共にするのは…(いやですよね?)」
「…あ、ああ…。(断られた…)」
どうやらお互い勘違いした模様。
これは、勘違いをしてしまった少々(だいぶ)頭の弱い姫と、周囲からは冷酷非道と恐れられるも姫の前でだけはひたすらヘタレを発揮してしまう皇帝陛下がお互いの勘違いに気付くまでのお話…。