ウェイクアップ・乱・魔王レイカ(中編)
こんなに私が愛情を示しているのに……いっちゃんは中々分かってくれへんのやね……
いっちゃんを側に置いて冒険出来るのなら、どんな宝だって大金だって要らへんのに!
けど……この腹の底から狂わせてくれる感覚が堪らないから……
だから、何処までも愛せるの……
鑑賞用BGM(原点階):https://www.youtube.com/watch?v=gmh4Qs20DZA
鑑賞用BGM(新ひだか町から):https://www.youtube.com/watch?v=I86TfGM2OIA
~ニューヨーク地下鉄8番出口ダンジョン~
~原点階~
レイカが一歩踏み出す度に、火傷の痕から炎が噴き出て行く。
ディルレヴァンガーの部下達は活火山が迫って来る様な感覚に、思わず息を飲む。
【ほな……行くで】
レイカは正中線ピッタリに刀を構えた。
彼女から地下公園全体をひりつかせるような、凄まじい殺気が放たれる。
【──見え見えやボケ!】
壁の裏に隠れていた隊員達が、壁ごと真っ二つに斬られる。
それを見た隊員達がレイカ達へ発砲し、壮絶な殺し合いが始まった。
「わわっ!?はっ、始まったぁ!!」
葵はゴミ箱の裏に隠れ、頭を抱える。
エスティアの全身が光り出し、光の筋となってディルレヴァンガーへジグザグに迫って行く。
『ファッキンナチは実家の家訓さ!!』
『【イシュタルのネックレス】二段階起動!!』
『《ライトニング・リアクター》!!』
ディルレヴァンガーを光の粒子が包む。
『爆散してしまえ!!』
彼女は強烈な爆発に包まれる。
直後、煙の奥から冷たい声が飛んで来た。
【【フリッツの白衣】第三段階起動】
【《イペリット・ドクター》】
紫色の毒ガスがエスティアを包囲し、巨大な手となって掴んだ。
指はガスマスクを剥がし、毒ガスを直接彼女の喉へと送り込んで行く。
『なっぐ……!?』
【──奇遇ね】
【私の座右の銘はファッキンユダヤよ】
【苦しみながら死になさい。祖先達と同じように】
彼女は悶え苦しみ始め、涙と咳と痙攣が止まらなくなる。
複数の弾がガス化したディルレヴァンガーを貫くが、空いた穴はすぐに塞がってしまった。
『──エスティア!!!』
クエイドはハンドガンを持って駆け出す。
『そ、そうはさせない!!』
床を突き破って巨大なゾンビが現れ、彼に向かって拳を振り下ろす。
彼は滑り込んで攻撃を躱しながら、ゾンビに向かって弾を撃ちこむ。
『──邪魔だ!!』
更に彼は幾何学模様の入ったライフルを即座に構え、ゾンビの頭を吹き飛ばした。
エスティアは泡を吹いて呼吸困難になり、首元は焼け爛れ、気を失いそうになっていた。
【高っちゃん!!】
高っちゃんは隊員の胴をバキバキに折りながら、レイカに返答する。
【了解!!パワー!!】
彼は巨大なガスの手に突入し、エスティアをラグビーボールの様に抱えて脱出した。
彼女は喉が焼け付く痛みに悶え苦しみ、目が真っ赤に充血していた。
『かひゅーっ……!かひゅーっ……!かひゅーっ……!』
レイやんは隊員達を斬りながら、葵に向かって叫ぶ。
【葵!!】
【このままだとアイツ死ぬで!!死ぬ気で治療しろや!!】
「りょ、了解っ!!」
葵はベンチに隠れながらエスティアに近づき、紙垂棒を翳そうとする。
彼女はエスティアに纏わりついた、ソレに腰を抜かす。
「ひっ……!?」
「なんて憎悪……!」
「い、今すぐ浄化しないと!!」
葵は目を瞑り、懸命に紙垂棒を振る。
エスティアの身体を桃色の光が包み、目の炎症や皮膚の爛れが治って行く。
「ちゃっ、ちゃんミレ!」
「学者さんをお願い!!」
葵は物陰から飛び出し、頬や肩を銃弾が掠めて行くにも関わらず、レイカの方へ駆けて行く。
「あっ、葵さん!!」
「弾が……!!」
ミレイアが呼び止めるのも聞かず、彼女はレイカの側に転がり込む。
「レイカ!あの敵は炎や光、銃弾や刃物じゃ倒せない!!」
「勿論素手でも!!」
【ならどうするんや!】
【はよ聞かせぇや!】
「み、皆の武器に浄化の能力を【付与】するの!!」
「で、でもそれには少し時間が……!!」
レイカは刀を翻す。
【──ほな、少し時間を稼ぐか】
【失敗したらタダじゃアカンで】
葵は彼女へ笑顔を向ける。
「レ、レイカ!!」
レイカは隊員の喉に刀を差し、血を浴びながら答える。
【冴えてるやん、葵ちゃん】
【メッチャ冴えてるで】
【オマエの価値、オマエが思う以上に高いんや】
そして刀を抜き、葵の額を寄せて血塗れのままキスをした。
「ぉ、ぉわ……!」
葵は赤面しながらも、浄化能力付与の儀式を始めた。
「う、上手く行くかどうか分からないけど……!!」
「お願い!!【陰陽遊戯】!!」
ガス化したディルレヴァンガーは儀式を始めた葵を見て、毒ガスの手を伸ばす。
しかし、その手は炎に斬り飛ばされる。
【オマエの相手は私や、この毒ガス女……】
【暫く遊ぼうや!!なぁ!!】
【このっ……クレイジーサムライが……!!】
【お前を倒して私達は帰還する……するのよ!!】
【ンな連れない事言わんで……死地で一緒に踊ろうやァ!!】
【カハハハハッ!!】
レイカの全身の火傷痕から激しく炎が噴き上がる。
それを見た高っちゃんは雄叫びを上げ、ダブルバイセップスのポーズを取った。
『(ケンザキ……!!お前はエスティアの為にも怒ってくれるのか……!?)』
『(ならば……!!)』
クエイドの目に、最強の狩人……そして、鍛え抜かれた超精鋭兵士としての気迫が宿って行く。
【アナ……俺に力を貸せ!!】
【【M82ニヌルタライフル】三段階起動!!】
【《サルカズ・バレット》!!】
『そんなちいさなたまで……!』
巨大なゾンビに向かって、電流を纏ったライフル弾が放たれる。
弾丸は膨れ上がって巨大化し、ゾンビの胴体と下半身を吹き飛ばした。
『!?!』
【Surprise, Speed, Success!!(奇襲・速攻・勝利!!)】
クエイドはデルタフォースの標語を叫びながら、敵陣へ突入して行く。
それを見たミレイアは唇を噛み締め、戦いに参加しなかった自分を悔しがる。
「(悔しい……!なんて私は情けないんだ……!!)」
エスティアはまだ焼け爛れた手でミレイアの頬へ、震えながら触る。
「GO, Mireia…(行け、ミレイア……)」
「I'm fine…(私は大丈夫だ……)」
「──」
ミレイアは彼女の手を両手で包み、涙が爛れた皮膚に染み込んで行く。
そして彼女は決然と立ち上がる。
その橙色の瞳は熱情と戦意に満ちていた。
『(そうだ……熱情に身を任せてこそ若さ!!)』
『(レイカさん……今行きます!!)』
直後、褐色の躍動する肉体が地下公園の空間に踊る。
鳥の様な跳躍をして飛び出て来たミレイアに、戦場全体の視線が集まる。
レイカは毒ガスを斬り飛ばしながら、ミレイアを見て笑う。
【何処までも飛べ!ミレイア!】
【今のオマエ、南国の太陽の様に輝いとるわ!!】
彼女は飛んで来た銃弾を回転しながら躱し、滑り込む様に着地する。
そして、そのままの勢いに任せ、アクロバティックな蹴りを次々と隊員達へ決めて行く。
「レイカさん!!」
彼女はレイカの背後に着地し、背中を合わせる。
【ハ!待っていたでミレイア!!】
【思うたより短かったなぁ!!】
「はい!!あっという間でした!!」
彼女は太陽の様に明るい笑顔で応えた。
~北海道~
~新ひだか町~
~イチカハウス(仮)~
アイカは窓の外を見ながら、設計図と睨めっこをしていた文香へ言う。
「……工事どうするんですか?」
「また、地下室に閉じ込められるかもですよ」
「……続けるに決まってるでしょ、犬」
「続けなきゃそこれそ、アイツが帰って来た時にバカにされて笑われる……」
「何より……戦争や災害が怖くて大工出来るかぁ!」
「……放り出す、って言ってたら殺していた所です」
「覚えとけ!犬!」
「私は一度始めた仕事を取り上げられるぐらいなら、死んだ方がマシだと思ってる!」
「ふふっ」
「ならお任せしますよ」
アイカはカップに紅茶を入れ、半分消し飛んだ家の壁から庭に出て来る。
そこではレナとクリチカ達が仮設のシェルターと塹壕を作り、野外のテーブルで打ち合わせをしていた。
『実際どうするのよ、レナ』
『指揮官に言われたダンジョンへ行くか、クリスティナさんを救出に行くか……』
『……正直、イチカお姉ちゃんが殺される確率はゼロに近いわ』
『だからダンジョンへ行ってから、救出作戦を練る方が奪還作戦の成功率は高くなると思う』
『というか、【クレポスト・アサヒカワ】の監視カメラに一瞬映ったこの黒コート男が、すっっごい気になるのよね……』
『……もしかして、既にクリスティナさんは脱出していて、偽の映像掴まされているとか……?』
レナはコーヒーにミルクを入れ、かき混ぜながらクリチカへ答える。
『あり得るわね』
『ただ、今のマルファはこんな小細工して来るとは思えないのよ……』
『まるで……アイツのフォローをしているみたいなやり方に見える……』
『ヨハンさんの言う事が本当なら、マルファは大量の核兵器を発射させた、って話だし……』
『リヴィウみたいになってた可能性すらあるわね』
『そんな人間が、今更映像の捏造なんて小細工するとは……確かに思えない……』
『……ブラコン公爵の話だと上空にワープして来た男が、ミサイルを手品の様に消したらしいわ』
『ついでに核を搭載した超大型の輸送機も』
『巨大な輸送機が歪んで消えた、ってとんでもない使い手よね……』
『そんなのが一体何処の情報網から、この騒ぎを聞きつけてやって来たのかしら』
『……分からない事が多すぎて参っちゃいそう』
アイカがレナの隣に座り、彼女のコーヒーへ砂糖を大量投入しながら言う。
『間違いなくレイやんですよ』
『アイテム使い同士の個人的な繋がり、情報力、洞察力、推察力、資金力、行動力……』
『それらを全て兼ね備え、かつ大胆で素早い決断を下せるのはレイやんだけです』
『大方大金を払い、腕の立つ探索者に依頼でもしたんでしょう』
『レイやん……戦いの時、アンタの言っていた……』
『今ソイツは何処に居るの?』
『あと砂糖入れすぎなんだけど』
アイカはイチカが置いて行ったスマホを、テーブルの上に出す。
『多分ここに番号があるから、電話掛ければ良いと思いますよ』
『……そ、それ……アンタがやれば良いんじゃないの……?(甘っ……!)』
『したらケンカになるからやりません。きゃっ❤️』
かわいい。
クリチカはゼロサイダーをクーラーボックスの中から取り出す。
『(ケンカ、っていうよりは多分殺し合い……)』
『(これは突っ込まない方が良いわね)』
かしこい。
ひじょ~~ぅにかしこい。
『じゃ、クラックしてスマホのパス解除するわね』
『今の私なら朝飯前よ』
『(息をする様にクラッキングするコイツも中々ですよ)』
レナはスマホに手を翳し、データストリームを表す黄色い光がスマホを包んだ。
スマホのロックが解除され、彼女は半ば興奮しながらスマホのデータを覗いて行く。
『じ、自撮り画像……!』
『こっ、これは中学生の時のお姉ちゃん……可愛すぎでしょ……』
『あっ!これは高校生お姉ちゃん!眼鏡掛けてる!』
『今とのギャップが私を狂わせるぅ~~!』
『可愛すぎなのは超同意ですし、眼鏡イチカさんが最高なのは事実ですが……』
『それ以上余計な事したらブチ殺しますからね』
『わっ、分かったわよ……』
レナはアイカの殺気に怯み、電話帳を開こうとする。
『あっ』
彼女は指を滑らし、間違ってSignalのアプリを開いてしまった。
次の瞬間、彼女の黄色い瞳が収縮する。
『な、なに……これは……』
そこには5000件以上のメッセージが、特定の人物から来ていた事が表示されていた。
レナはアイカと目線を合わせる。
アイカは頷き、レナは恐る恐る最新のメッセージを開く。
《【こんなに私が愛情を示しているのに……いっちゃんは中々分かってくれへんのやね……】》
《【いっちゃんを側に置いて冒険出来るのなら、どんな宝だって大金だって要らへんのに!】》
《【けど……この腹の底から狂わせてくれる感覚が堪らないから……】》
《【だから、何処までも愛せるの……】》
レナは思わずテーブルへスマホを投げてしまった。
アイカの全身が逆毛立つ。
『ま、まさかこれが例の……』
『……そうです。レイやんですよ』
『やっぱり離れてから来ましたね……』
『正直、あのロシアンババァより遥かにイチカさんへ依存してますよ』
クリチカは息を呑みながら言う。
『じゃあ香坂さんの危機に気付いたのは……』
『……四六時中イチカさんの事を考えて、追っていたからでしょうね』
『あの事態を見て見ぬフリは出来なかったんですよ』
『お、重すぎる……』
『メンヘラってレベルじゃない……』
『次はあのババァじゃなくて、レイやんが拉致って来るでしょうね』
『私の直感が正しければ、レイやんは前よりもずっと強くなってる気がします』
『レイやんが厄介なのは、イチカさんがあいつを信用し切っている所です』
レナは手を挙げて言う。
『というかさ……』
『こんだけメッセージ寄越すなら、直接会いに行った方がまどろこっしくなくて楽じゃない??』
『そう思うのは半分お前が日本人じゃないからかも、ですね』
『極端に言えば、レイやんの恋愛スタイルは日本の女子高生なんですよ』
彼女は顎に手を当てる。
『……まずメッセージのやり取りから始めて、相手に自分の理解を望む……』
『そうです』
『でも先に逢ってしまったんですよ』
『レイやんとイチカさんは』
『だから離れた時に抑えていた感情が、メッセージという形で火山の如く噴き出しているんです』
『……なんか納得したかも』
『で、そのレイやんはナニやってる人なの?』
『半グレと人斬りですよ』
『今は魔王になっているかもですね』
『動画で人を斬りまくってたあの上杉、ってアホ姫といい勝負かもです』
『頼るのはやめるわ(即決)』
アイカはテーブルの上の黒パンを掴んで頬張り、レナへ言う。
『でも、最適解を選ぶのならレイやん一択です』
『今まで見て来た人間の中で、正解を選び出す能力が一番高いですから』
『自分と競合しないと判れば、優しくもしてくれると思いますしね』
『となると……』
『はい。レイやんを使う場合は私と別行動、という事になりますね』
『次に会う時は多分殺し合いからスタートですから』
『『ワァ……』』
『どうします?』
『私としては黒いコートの男が気に掛かって仕方ありません』
『(私の記憶が正しければ……あいつは……)』
レナは立ち上がり、スマホを握ってアイカを見つめる。
『アイカさん』
『……』
彼女はアイカへ頭を下げる。
『(あの負けず嫌いなレナが……)』
クリチカは驚いて目を丸くした。
レナは地面を見ながら言葉続ける。
『私と一緒にダンジョンに潜って下さい』
『お願いします』
『その後、イチカお姉ちゃんを一緒に探して下さい』
『……私は優しくないですよ』
『そして求める基準も高いです』
『それでも付いて来れる覚悟はありますか?』
『あります!!』
『良し』
『なら準備です』
そしてアイカは敷地の外からやって来た、人並外れてデカい女を見て言う。
『だそうですよ、でかでかゔぁるきりー』
『頭は私で構いませんか?』
『ええ、アイカさんなら安心してお任せ出来ますわ』
『ゲオルグ様に掛けられた【魔女】の呪い……解く手掛かりがあるかもしれませんもの』
『看病はヨハンお義兄様にお任せ致しております』
『なら後顧の憂いはナシですね』
『前進あるのみですよ』
アイカは立ち上がり、半壊したイチカハウスを見つめた。
狂いすぎだって。
前書きのセリフが、過去最高レベルの重さだ。
流石はレイやんだぜ。
離れてから返事も無いのに、チャットを5000件以上も送ってるのはもうイカれすぎだ。
イチカの置いていったスマホを見たレナ達がドン引きするのは、そりゃ当然だ。
怖くてスマホをあまり触らずにスルーしていたイチカも、イチカなんだけども。
そもそも用があるなら直接会いに行けば良いだけなのですが、そこはこのメンヘラ魔王。
振り向いて欲しすぎて構って欲しすぎて、わざわざ回りくどい真似を重ねています。
それが逆に引かれるのが分かっていても止められない、そこも魔王たる所以ですね。
仲違いした、なんてのはタダの言い訳です。
何故なら、今もイチカの事をしゅきしゅき大好きだから。
こんなのが爆速で、しかも危ない階段を駆け上がって行くのを見るのは……
そら面白いだろうなラロシェルさんよ。
ホント良い趣味してやがる。
今回の探索を見てて、完全にレイやんのファンになってると思う。
情報の差し入れまでしたからな。
それはそれとして。
ディルレヴァンガーが戦争や鎮圧に派遣されたら、途轍もない被害が出るのは確定ですね。
NBC兵器のCに当たる攻撃能力を、無制限に使えるワケですから。
テロや攪乱として使うのが一番効果的だとは思うけども。
アーデルハイドの持っている手札は使い方によっては、普通に国を滅ぼせてしまう。
これはラロシェルも同じなんだけども。
にしても、今回は描写としてギリギリだった。
ユダヤ系のエスティアをネオナチのディルレヴァンガーが毒ガスで殺そうとしたのは、マジで危ない橋だった。
葵と高っちゃんには色んな意味で感謝しかない。
イチカはB兵器の素材になる可能性がありますね。
ラロシェルは生物兵器を作ろうともしています。
実際【ティアマトの泥】を使って作ろうとしているしな。
生化学の専門家であるアヴリルと会っていたという、動かぬ証拠もある。
ただ、私情で大量の核を使われたりするよりはマシ、なのかもしれない……
改めてマルファお姉さんの狂気の大きさが分かる……
そんな彼女に歪んだ師弟愛を抱いているあの超人や、某戦友はもっとおかしいですが。
一番危険な事態は、某戦友の【ケストレル】に汚染を引き起こす様な範囲攻撃が加わる事です。
次回か次々回の後書きでデータ書く積りですが、彼は大量の非戦闘員も戦闘の巻き添えで殺害しています。
実際、レナの友人はアパートごと空爆で爆殺されました。
罪悪感を感じる所か戦友本人も言っている通り、『闘わない人間は死んで当然』という思考です。
レナの敵は他にもマルファお姉さんとかラロシェルだから、マジヤベェのばかりだよ。
これは自分自身闘えなくなったら死ぬしかない、という過酷な現実を理解している発言でもある。
プルデンシャル生命でもずっと働けるメンタルとバイタリティー持ってる。
もしマルファお姉さんが保険外交員で自宅訪問して来たら、即契約しちゃうぜ。
契約日の次の日には海に沈められてそうですが。
閑話休題。
葵はあの毒ガスによる症状を【憎悪】と呼びました。
ガスなのはガスですが、ある要素をアイテムに組み込まれている事で、形の無いモノを掴めます。
アーデルハイド側にも科学者や開発者が居る。
というか、ディルレヴァンガー自身がその一人です。
ヴェルチカは本気で対ラロシェル戦争を見越して居るんだな、と分かる。
ただ、そういう天才・秀才・俊才共が集まっても、ラロシェル一人の才能にやられてしまう。
歴史に名を残し、教科書や公式、果ては人類史すらをも書き換えてしまいそうな奇才をアーデルハイドは敵にしている。
しかもその奇才には一騎当千の傑物や怪物、並外れて有能なエリート達が従っている。
実は彼女はラロシェルの絶え間ない圧力と攻撃に耐え切れなくて、息切れして細い膝を震わせているのかもしれない。
彼女はメンタルと身体、両方弱いからマジで今の状況自体が奇跡の連続なんだ。
ラロシェルは寧ろ全面戦争になるまで、彼女を甚振り続けている。実験動物の様に。
しかし、存在の強さで彼女がラロシェルに負けているとも思わない。
突出した才能を持つ部下達も助けてくれるし、何より最強の赤い銃が全ての敵を撃ち砕いてくれる。
ロシア人達と一時停戦したのはもうそういう事だなって。
でも、苦し紛れに矛先を向ける先が平良とベルナルドなのは不味い。
平良は苛烈で引かない性格をしているし、ベルナルドの軍事的・戦闘的な才能は底が全く見えない。
普段は冷静で寧ろ大人しいとも言える青年ですが、登場人物中トップクラスに過酷な幼少期を送って来た人間です。
誰よりも早くから殺し合いをし、誰よりも不利な戦いをして生き残って来ている。
内に秘めた激情と闘争心は計り知れない。
そこへ上杉ちゃんをシューッ!ってのが今の流れです。
現在、彼女は食品工場襲撃犯達の討伐・処刑をしています。
で、アイカ達も動き始めました。
レイやんのリーダーシップとは、また一味違ったリーダーぶりを発揮してくれそうです。
にしても、レイやんの事……高っちゃんの次くらいに理解してんじゃないかな、アイカは……
レナは大人に頭を下げる、という事をようやく覚えましたね。
アイカも彼女の行動から誠意と成長を感じ取ったので、応じる事にしました。
彼女はレイやんやハルカとは、また違った人間の見方をしています。
ゲオルグはマルファにある呪いを掛けられました。
それを説明するのはまた次の機会に。
登場人物表更新しました。
以下URL:https://docs.google.com/spreadsheets/d/18yCj9B-CZEpJGIDICTLBSG4K3ASfzvPI7MeKN9sNjkY/edit?usp=sharing
これで今回の後書きは終わりですよ。
「面白かった」「次も期待している」「レイやんカッコ良すぎ」
「攻撃がエグすぎる」「これ、かなり強敵じゃん!」「葵が居なかったら詰んでた」
「こんなのが戦争や後方攪乱で暴れたらエラい事になる」「エスティアへの攻撃は見てられなかった」「クエイドの本気に震えた」「皆アツい」「レイやんまた女作ってる……」
「ミレイアは見てて元気が貰える」「確かに太陽みたいな子だ」
「アイカ、おひさ」「犬は草」「文香のプロ意識を感じる」「勝手に野戦陣地作ってる……」
「レナは頭が良いな」「大量の砂糖を入れててダメだった」「かわいい」「かしこい」
「レナはもう倫理観がアラサー共寄りだな……」「眼鏡イチカ!?」「リヴィウで何があったんだ……」
「5000 件」「もうキモいとか通り越してる」「自分も逆毛立ったよ」「女子高生から進化してねぇ!」「アイカはもうレイやん博士だな」「レナの成長を感じる」「デカデカヴァルキリー来たな、これは勝てる」「なんかこういうアイカも良い」
と、どれか1つでも思って頂けたら、ブクマ・評価・感想頂けると励みになります。
宜しくお願い致します。




