社会契約説。ホップ・ステップ・ジャンプのリヴァイア三段飛びで覚えるホッブズ・他
ホッブズは『リヴァイアサン』で「万人の万人に対する戦い」を避けるための国家成立を主張。
ロックは市民がが抵抗権・革命権を持つとし、ルソーは一般意思の元での国家運営を主張した。
モンテスキューは三権分立。ヴォルテールはキリスト教批判。ディドロは『百科全書』を編纂。
倫「今回は市民社会の倫理について覚えていくわよ」
学「イギリスのピューリタン革命や名誉革命によって形成された市民社会での話ですね」
倫「まずは社会契約説の思想家からね」
学「国家は個人間の相互の自由意志に基づく契約によって成立するものであるという考えですね」
倫「まずはホッブズね。著作の『リヴァイアサン』のなかで、国家観を示しているわ」
学「リヴァイアサンは巨大な海の怪物の名前で、国家を怪物であると考えました」
倫「彼はみんなが自分のしたいことをする状態を「万人の万人に対する戦い」であるとしたわ」
学「皆が自分がしたいことだけをしていたら、争いが絶えないことになるという意味ですね」
倫「だから、社会契約を結んで成立した国家に対して個人は絶対服従すべきだと主張したのよ」
哲「個人間で争いを続けるよりも国に権力を持たせて管理された方がましだって考えたわけだな」
倫「ホッブスの思想は三段跳びで覚えていけばいいわ」
哲「ああ、ホッブズだけに、ホップ・ステップ・ジャンプの三段跳びで覚えようって言うんだな」
倫「ホップは個人は自由にできる。ステップはそれでは争いが起こる。ジャンプで国家にゆだねる」
哲「ジャンプだけにバンジーのバンジーに対する戦いって、やかましいわ」
倫「ホップ・ステップ・ジャンプのリヴァイア三段飛びで、国家を作るのよ」
哲「争いが起きそうな覚えかただ」
倫「ロックは社会契約の考え方は、主権は人民にあって抵抗権や革命権を持つというものよ」
学「為政者が権利を侵害することに対して抵抗することや為政者を変える権利を持つんですね」
倫「攻撃を受けすぎると自爆する岩型モンスターのようなものね。ロックだけに」
哲「ドラXエとかポXモンとかにいるな」
学「ゲームの知識がなくてイメージできません」
倫「それなら石の上にも三年の精神で抵抗すると覚えればいいわ」
哲「石はロックじゃなくてストーンだけどな」
倫「ルソーは著書『社会契約論』の中で「一般意思」の元で国家運営を行うべきと主張したわ」
学「一般意思は公共の利益を目指し利己を捨てて一体となった意思のことです」
倫「個人の意思を特殊意思、特殊意思の総和を全体意思と呼び、一般意思と区別したわ」
哲「それぞれの意思が特殊意思で、一体化したものが一般意思なのか」
倫「特殊ってのは限られた条件のみで成立することで、一般は共通に成り立つことなのよ」
哲「限られた条件ではなく、共通して成り立つ一般意思によって国家を運営しろってことだな」
倫「また、ルソーは『エミール』を著して、子供の人格についても教育論に影響を与えたわ」
学「エミールは、教育小説のような形で、エミールという名の男の子が教育を受ける話です」
倫「契約する意思がいっぱいあるそうだ。教育しないと頭が悪く見えーるそうだ。と覚えればいいわ」
哲「みえーるじゃなくてエミールだからな。この覚え方こそ頭がわルソーだな」
倫「フランス啓蒙思想の代表者といえばモンテスキューね。『法の精神』の中で三権分立を説いたわ」
学「三権分立は立法、行政、司法の三つを別々の機関によって行うようにする制度ですね」
倫「4+9=13で縁起が悪くて精神に悪いけど、モンテスキューは三権分立で法の精神よ」
哲「無理くりだな」
倫「ヴォルテールは最高の叡智と呼ばれ、キリスト教批判をしたわ」
学「モンテスキューやヴォルテールはイギリスで学び、その思想はフランス革命に影響しました」
倫「最高の叡智。最高のH。最高のエッチなんて連想するしかないわね」
哲「ないわねじゃねーよ」
倫「宗教を批判してばかりで仕事はサボっているし最高のHだし」
哲「サボっている。さヴォルテールってことな」
倫「ディドロはダランベールとともに『百科全書』を編纂し、啓蒙思想を広めたわ」
学「彼は、神が世界を創造したけれどそこで起こる現象には及ばないとする理神論の立場です」
倫「百科全書は百科事典のようなもので、フランス革命の源泉になったとされるわ」
学「この百科全書に刊行に協力した啓蒙思想家を百科全書派と呼びます」
倫「百科事典をダンベル代わりにしたけど、泥に落として腐乱すると覚えるのよ」
哲「順番に百科全書、ダランベール、ディドロ、フランス革命だな」