ヤンデレのキミ
次の日。俺は病院に行く。
花織に確認しないといけない。いや聞かなくてもされたことはわかってる。俺が聞きたいのはなんでこんなことをしたのか。元から花織は独占欲が強くて嫉妬が多いそんな女の子だった。
別にそこまでは良かった、愛されてる自覚はあったし想いが届いた。
でも今回のはさすがに行き過ぎだ。これを聞いて辞めさせないと俺は花織が怖くて怖くてとてもじゃないがいられない。
病室に行き、中に入ると花織は体を起こして窓の外の方に向いていた。
「花織」
花織が俺の存在に気づきこっちに向く。
「颯馬先輩、来てくれたんですね」
「ああ、聞きたいことがあるからな」
「⋯⋯なんですか?」
俺が聞きたいことと言ったら顔を下に伏せてしまった花織。それでも続きを促してくる。
俺はそのまま答えた。
「冷蔵庫の中を見たよ、あれって花織のだよね、どうしてあんなことを?」
「⋯⋯どうして?そんなの!先輩の体に私が入っていて欲しかったから!一緒にいて、楽しかった!でも!私は先輩の全てを私にしたかった!」
「俺は花織のだよ、束縛は強いし嫉妬も強い、でもそんな花織でも愛されてるって!ちゃんと伝わってた!でも今回のは違うよ、やり過ぎだ、こんなことこれからも続けるのは辞めてくれ俺は花織の事を嫌いになりたくない、恐怖を感じたくないから⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯無理ですよ、私は歪んでます。先輩に私を食べて欲しい!そう思うくらいに!でも先輩はそうしたら離れて行っちゃうんですよね⋯⋯私、こんな歪んでたんだ、知らなかったなぁ、最初は普通に面白いから付き合った、それが次第に他の人に渡したくない。どこにも行かせたくない。私のものにしたい。私の色に染めたい。そんな風に思うようになった⋯⋯私これからもこんなことをやっちゃうかも知れません、もしかしたら先輩を傷つけてしまうかもしれません、そんな私でもまだ先輩は傍に⋯居てくれるんですか?」
「あぁ、好きになったのは俺だからな、流石に食べ物に混ぜるのはやめてほしい、でもそれ以外なら大丈夫だよ、花織の束縛も嫉妬ももう慣れちゃったから」
こんなに歪んでいる彼女とまだ付き合い続けるなんて馬鹿だなって言われるかもしれない。
でも仕方ないじゃないか。惚れた弱みって言うし、それに俺がここで花織といれば他の人は傷つかない。別れたら別れたで俺が刺されそうだし、逃げ場はないのかもしれない。
でも────こんなヤンデレなキミを俺は最後まで好きでいよう。
これにて完結!
いやーここまで読んでいただきありがとうございます。
ヤンデレって難しいですね。私自身ヤンデレが上手く書けずちょっと違うかなってなってしまいましたが最後の方はそれっぽく書けたと思います。
それでは『ヤンデレのキミ』最後まで読んで頂きありがとうございました。




