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魔女と美食の島2

「さてと、それじゃあ作戦会議を始めましょうか」

ウォルタが言った。一行はとある料理店のテーブルについていた。

「そうだな……そうなんだけど、今日一日だけで一体何ができるんだろ?」

フレイが唸りながら言った。

「アホ、それを考える為の作戦会議だろうが。とにかく時間がねぇ、なんか……なんかひねり出すんだよ!」

グランが頭を抑えながら言った。

「気持ちは分かりますが、焦ってもしょうがないですよ。まあ、時間がないのは事実ですがね」

フウが苦笑いを浮かべながら言った。

「釘を刺されなくても承知してるわよ。まあ、とりあえず一つ一つ片付けて行きましょう。まず選手として出場する人だけど」

ウォルタが言った。

「確か、二人までだったよな。ま、この四人で料理できる奴は二人しかいないが」

グランが言った。

「じゃあ私と」

「わたくしですね」

ウォルタとフウが言った。

「ってことはグランも料理できないのか。ウチと一緒だな!」

フレイが笑顔で言った。

「う、うるせぇ! てめぇと一緒にすんじゃねぇ!」

グランが顔を赤くしながら言った。

「はいそこ、話をそらさないの。で、次は何を作るかだけど」

ウォルタが言った。

「それなんですが、私にいい案がありますよ」

フウが言った。

「ホント? 助かるわね」

「ふふふ、先程小耳に挟んだ情報なんですがね。この島から少し離れた場所にある小島に、妖精の果実の言われるそれはそれは美味な果物がなっている樹があるらしいんですよ」

「へぇ、そんなもんがあるのか。で、そいつがどうかしたのか?」

フレイが尋ねた。

「いいですかフレイさん。美味しい料理は美味しい食材から生まれるものです。わたくしたちの腕はプロの料理人の方には遠く及ばないでしょう。ですが」

フウが言った。

「その果物を使うことによって、その差を埋めようって寸法か」

グランが言った。

「なるほど。いいじゃない、それで行きましょう!」

ウォルタが言った

その後も四人は会議を続けた。


「それじゃあ、作戦通りにお願いね」

ウォルタが言った。彼女達は今、港におり、日はすっかり沈みかかっていた。

「おう、ウチとグランがその小島から妖精の果実を採ってくる係で」

フレイが言った。

「わたくしとウォルタさんが残りの食材と道具の調達、ですね」

フウが言った。

「しかし、それらに使える時間は限られている。くそぅ、否が応にも焦っちまうぜ」

グランが言った。

「グラン、フレイさん。小島には危険な魔物も生息しています。くれぐれもご無理はなさらないでくださいね」

フウが言った。

「そうよ、命が一番大事なんだから」

ウォルタが言った。

「二人共、心配しすぎだよ。ウチとグランにかかればこんなお使いなんてことないよ!」

フレイが言った。

「ふん、まあそういこったな。お前らの方こそぬかりのないようにな」

グランが言った。

「まったくもう。ま、頼もしい限りだけど」

ウォルタが言った。

「ええ。それじゃあ四人の力を合わせて優勝をもぎ取りましょう!」

「おう!」

「ああ」

「ええ」

フウの言葉にフレイ、グラン、ウォルタが答えた。そして、フレイとグランを乗せた船は小島へと向かった。


「よし、到着!」

小島に到着したフレイが言った。

「相変わらず元気な奴だな。もうすっかり夜だっていうのによ」

船から降りたグランが言った。

「何言ってんのさ。ウチらの仕事はこれからが本番! 気合い入れていかないとさ」

「そいつは結構だが、果実探しは根気のいる作業だ。初っぱなから飛ばしてバテるんじゃねぇぜ」

「そんなヘマはしないよ。で、その果実の手掛かりだけど」

「ああ、フウからの情報によれば妖精の果実はかなり強い光を発っしているっつー特徴があるらしい」

「なるほど光か。ってことはこの真っ暗な時間帯なら見つけやすいな」

「逆に言えば、日が出ていない時間帯以外は見つけにくい。はっきり言って今夜中がタイムリミットだな」

「今夜中か、ただでさえ夜間は強力な魔物がうろついているっていうのに」

「おいおい、何弱気になってんだよ。気合い入れるどうのこうの言ってた奴はどこのどいつだ」

「グラン……へへ、そうだな。よし行こう!」

フレイがそう意気込んだ次の瞬間、近くの茂みから犬の姿をした魔物の群れが飛び出して来た。

「どうやらお前の気合いに呼応しておいでなすったみたいだな」

グランが笑顔で言った。

「なんだよそれ、ウチのせいだって言うのかよ」

フレイが笑顔で言った。

「ああ」

「そりゃ……悪かったね!」

次の瞬間、フレイとグランが振り下ろした炎の剣と岩石の槌がの魔物の群れを吹き飛ばした。

「悪いが、お前ら雑魚共に構っている暇はねぇんでな」

「その道、開けさせてもらうよ!」

二人は炎と岩石を狂い踊らせながら、島内を凄まじい勢いで突き進んだ。

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