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Real Fantasy Life Online  作者: 北野 響
第一章
14/15

PVPイベント②

モブおじさん、ツクヨ、モミジの順に視点が変わります。

「何が、起こったんだ……?」


 俺は観戦をメインでしているプレイヤーだ。初イベントではあったが出場選手を見て出るのをやめたものの一人だ。本戦の出場選手もスレの予想とほぼ一緒だった。知らないのはモミジって選手だけだ。だから少し期待をしていたが初戦がアーサーで残念だった。あいつはスレでも色々言われてるやつではあったが実力はちゃんとあるとみんなわかっていた。だから、衝撃的だった。誰もがアーサーの勝利すると思っていたのに、結果はアーサーの敗北だった。あいつがモミジちゃんと何か話をして恐らく怒らせるようなことを言ったんだろう。急に闘技場全体に殺気が放たれた。正直怖かったが目を離せなかった。そう、ずっと見ていたのにわからなかった。モミジちゃんが雷を纏ったと思った瞬間、アーサーの後ろにいてあいつが3つになって終わっていた。全く見えなかった。刀を抜いたとこもいつ切ったのかもわからなっかった。そして、一瞬だけ見えた氷のような冷たい表情が何よりも恐ろしかった。




 何戦か終わったみたいだがあまりよく覚えていない。気が付いたらまたあの子の試合になっていた。相手の選手が萎縮しているのをみるとさっきのが余程怖かったんだろう。俺も戦いたくないしな。




 やっぱり、モミジちゃんが勝ったか。あの子強いな。でも、今回は前みたいに見えないなんてことはなかった。だが、あんなもん人間技じゃねぇだろ。同じことができるか?と聞かれたら大体のやつが無理だというだろう。一歩で50m近く離れてる相手の元まで行き、止まらずに抜刀して首を切るとか。相手の方気づいたら目の前にいた。みたいな顔してたし。少し同情してしまうと同時に自分があの場に立っていなくてよかったと思ってしまう。さっきまでは恐怖を感じていたというのに今ではまるで感じない。何ならファンになってしまったかもしれない。次の試合が楽しみだ。……モミジちゃん専用スレ立ってないかな。


 ----------------------------------------------------------------------------------


「ただいま」

「おかえり。やっぱり、早かったわね」

「そう? あれ、ケイは?」

「露店からまだ帰ってないわよ」

「そうなの? もう戻ってると思ったのに…」

「そろそろ帰ってくると思うわよ。甘いもの買ってね」


 今のところは大丈夫そうね。戦闘時はまだダメみたいだけど…。前みたいに暴走することはなさそうで安心したわ。モミジの次の対戦相手も敵じゃなさそうだしケイと戦えばガス抜きになるでしょうし、とりあえず、今のところ心配ごとは無さそうね。全く、あの男は何を言ったのかしら。モミジの予選と掲示板の内容から大体は予想がつくけど、あれだけでこの子がここまでなるはずないのだけれど…。一体何言われたのかしら。何にしろ、あの事を思い出している訳だし現実でもちゃんと見てあげないと。あんな事もう懲り懲りだもの。


「戻ったぞー」

「おかえり、甘いものは!」

「お、おう。ちゃんと買ってきたぞ。ほら」

「ありがと」


「モミジ、大丈夫そうか?」

「今のところはってところね」

「そうか」

「だから、決勝でガス抜きさせましょ、貴方で」

「まあそうなるよな。責任重大だな」

「それで、勝てるの?グランに。やっぱり強いわよ」

「勝つさ、モミジのためにもなるなら尚更な」

「負けたら承知しないわよ」


「二人ともどうかしたの?」

「なんでもないわ」

「お、もう試合か。んじゃ行ってくるな」

「いってらっしゃーい」


「頑張りなさい」

「ああ、もちろん」


 ----------------------------------------------------------------------------------


 ケイ凄かったなぁ。あの大将さんに勝つなんて。私も頑張らないと。次の(ゴミ)は誰だろうなぁ。


「モミジ、そろそろじゃない?」

「うん、行ってくるね」

「ええ、いってらっしゃい」




 次は金属鎧の重戦士か。首は鎧で隠れてて切れそうにないなぁ。でも全身鎧じゃなくてよかった。隙間一つもなかったら負けてたかも。流石に四肢切断したらリタイアしてくれるよね?


『それでは、準決勝モミジVSディアンの試合を開始します。準備はよろしいですね? 試合開始です』


 正面から行っても盾で防がれるから、後ろに回って先ずは腕を切る!


 瞬歩!


「〘燕返し〙」

「ぐぁっ!? なっ!? う、腕が!?」


 次は脚!


「シッ!!」

「く、クソッ!? 脚まで! こ、降参。降参だ! 降参する!」


 よかった。リタイアしてくれた。


『しゅ、終了! またまもモミジ選手無傷で勝利! 圧倒的ですね。ね、先輩』

『そうだね~。あの速さで正確に攻撃を当てれるのは凄いと思うよ。おそらく、モミジ選手が使ってるスキルはαテストの時に俺らが制御できずに壁や木に激突してたやつだね。面白半分でそのままにしてたけど、まさか使いこなしてる子がいるとはね~』

『え、そ、そんなスキルだったんですか! というかそんなスキル何実装してんですか!?』

『まあまあ、使いこなしてる人もいるんだからいいじゃないか』

『結果論じゃないですか! はぁ…おほん。気を取り直しまして次の試合を5分後に行いますので準備お願いします』




「おかえりなさい」

「ただいま」

「なかなかえげつないことするわね」

「え、何のこと?」

「自覚なし? まあいいわ、決勝頑張ってね」

「うん」


 決勝は誰が相手になるのかな? ケイだといいなぁ。

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