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ワガノワ・メソッド:キーロフ出身の漢がバレエの真実をぶった切る  作者: はまゆう


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23/23

第23話 【最終回】あとがき——この連載を終えて、お前たちに伝えたいこと

23回にわたる連載、ここまで読んでくれてありがとう。


「キーロフ出身の漢がバレエの真実をぶった切る」なんて、

よくもまあ、こんな連載を始めたもんだ。


でもな、始めたからには、最後までやり遂げる。

それが、俺の流儀だ。


今日は、この連載を終えるにあたって、

お前たちに伝えたい「最後の言葉」を書く。


---


なぜ、この連載を始めたのか


最初に言っておく。


諸般の事情で現在日本では全てのワガノワ教本が絶版になっている。翻訳権はロシアだけでなく、米国の許可も必要であって,しかも日露関係が悪化している現在は難しい状況だ。。

だからこれはワガノワ教本ではない。キーロフでワガノワを叩き込まれた俺から

「バレエを愛する人たちへ、本質を伝えたかった」

ただ、それだけだ。


現代のバレエ界は、情報であふれてる。

・YouTubeでレッスンが見られる

・SNSで世界中のダンサーの動きが見られる

・オンラインでなんでも学べる


でもな、「情報」と「本質」は別物だ。


情報はたくさんある。

でも、本質は失われつつある。


だから、俺は書いた。

この連載で、俺がキーロフで学んだ「本質」を、

自分の言葉で伝えたかったんだ。


---


この連載で伝えたかった「3つのこと」


振り返って、この連載で伝えたかったことは、

結局「3つ」に集約される。


1:「順番」を守れ


ワガノワの全ては「順番」から始まる。

・手のポジションの順番

・アンドゥオールの順番

・ポール・ド・ブラの順番

・エポールマンの順番


順番を守ることは、

「段階を踏むこと」の大切さを教えてくれる。


順番を飛ばした奴は、

必ずどこかでつまずく。


順番は「ルール」じゃない。

「地図」なんだ。


2:「身体」と対話しろ


バレエは「身体」でする芸術だ。

なのに、多くのダンサーは自分の身体を「道具」としてしか見てない。


「もっと高く」

「もっと速く」

「もっと華やかに」


自分の身体の声を無視して、

「もっと」を追求し続ける。


でも、身体は「道具」じゃない。

「相棒」だ。


相棒の声を聞かずに進む奴は、

いつか必ず裏切られる。


身体と対話しろ。

それが、長く踊る唯一の方法だ。


3:「伝える」ことを忘れるな


バレエは「見せる」芸術だ。

でも、その裏には「伝える」という行為がある。

・先生が生徒に伝える

・先輩が後輩に伝える

・ダンサーが観客に伝える


「伝える」ことを忘れた時、

バレエは「自己満足」で終わる。


自分が受け取ったものを、

次の誰かに渡せ。


それが、バレエを「生きた芸術」にする。


---


読者への「最後の言葉」


さて、ここからはお前たちへのメッセージだ。


若いダンサーへ


お前たちは、これから長い道のりを歩む。

その道は、決して平坦じゃない。

・うまくいかない日もある

・悔しい思いをすることもある

・辞めたくなる時もある


でもな、そんな時は、

この連載のことを思い出してくれ。


「順番を守れ」

「身体と対話しろ」

「伝えることを忘れるな」


これを胸に刻んで、進め。


お前たちの未来は、お前たちが作る。


大人のダンサーへ


お前たちは、もう「若さ」だけでは戦えない。

でも、それでいい。


若さの代わりに、

「経験」と「深み」を持っている。


・自分の身体を知っている

・無理をしない判断力がある

・表現の幅が広い


それを武器にしろ。

若さだけのダンサーには出せない、

「大人の深み」を追求しろ。


指導者へ


お前たちは、次世代を育てる役目がある。

それは、大きな責任だ。


でも、恐れるな。

お前たちが受け継いできたものを、

次の世代に渡せばいい。


「順番を教えろ」

「身体と対話する方法を教えろ」

「伝えることの大切さを教えろ」


それが、お前たちの使命だ。


---


最後に——「ワガノワの本質」とは何か


この連載の最後に、もう一度だけ、

「ワガノワの本質」について書く。


ワガノワ・メソッドは「技術」じゃない。

「哲学」だ。


・順番を守ることは、「謙虚さ」を教える

・身体と対話することは、「誠実さ」を教える

・伝えることは、「愛情」を教える


ワガノワが本当に伝えたかったのは、

バレエの技術そのものじゃない。


「技術を通して、どう生きるか」

それだったんだ。


お前たちがこの連載を読んで、

何かを感じ取ってくれたなら、

俺はそれで十分だ。


---


連載を終えて


24回、長かったようで短かった。


・「手のポジション」から始まり

・「アンドゥオール」を経て

・「エポールマン」を深掘りし

・「25歳の壁」を乗り越え

・「失われつつあるもの」まで辿り着いた


この連載で書いたことは、

俺がキーロフで学び、経験し、考えたことの

「ほんの一部」に過ぎない。


でも、それでいい。


全てを伝えようとするのは、傲慢だ。

必要なことは、必要な時に、必要なだけ。


この連載が、お前たちの「何か」になれば、

それで十分だ。


---


本当に最後に


読んでくれて、ありがとう。


「キーロフ出身の漢がバレエの真実をぶった切る」

そんな連載に、最後まで付き合ってくれて。


俺はこれからも、バレエを続ける。

踊り、考え、伝え続ける。


お前たちも、続けてくれ。

・踊ることをやめるな

・考えることをやめるな

・伝えることをやめるな


それだけが、バレエを「生きた芸術」にし続ける方法だ。


また、どこかで会おう。


その時は、お前の踊りを見せてくれ。


---


いいなと思ったら応援しろ。

これで終わりだ。

でも、終わりは始まりでもある。


お前たちのバレエが、これからも続きますように。




はまゆうから

長いことご愛顧ありがとうございました。

キーロフの友人セルゲイに24回に渡ってワガノワの教えを語っていただきました。彼はその後、ヨーロッパを中心に教育や演出をしています。

いろいろな流派の世界五大バレエ団の舞台で活躍してきた経験を活かして、次の企画を相談しています。

どうぞお楽しみに!

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