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転生者とバグでない異世界人の物語  作者: @000-ooo


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87/112

87.ランドル王国王都攻防戦

エウゲン将軍が城から出て行って、敵に捕まったという知らせを受けた国王は、

「厄介払いが出来たのはいいが、捕虜になった者からこちらの情報が漏れるのはまずいな」

それを聞いた宰相は

「もっともです。アムスム王国も、あんな無能な者を指揮官にしなくても、もっと有能な者もいるだろうに」

「それで魔道馬車の部隊はどうなった」

「先日レー港に着いて、こちらに向かっているそうです。2日ほどでこちらに着くと思われます」

「それでは明日、軍議を開く」


 軍議では、魔道馬車に後方攪乱をしてもらう。特に補給路の遮断を徹底的にしてもらう。城外のランドル王国軍もゲリラ戦を展開し、魔道馬車を支援する。

 そしてフラ王国軍が包囲を解いた後、ベテュー市で指揮をとる第二王子の軍勢と合流して、撤退するフラ王国軍に決戦を挑むことが決まった。


 この決定は、第二王子のもとに届けられ、ちょうどベテュー市まで進軍してきたシュルツ師団長率いる魔道馬車の部隊に知らされた。

 シュルツ師団長は

「司令官であるエウゲン将軍が捕虜になったことから、これよりアムスム王国軍の指揮は副司令官の私が引き継ぐ」

このように部下に宣言した。

「これより、作戦を伝える。我々が指示された作戦はフラ王国軍の後方攪乱である。このため、魔道馬車で昼夜問わずフラ王国軍の後方に展開し、魔道馬車から魔法や矢を射る。そして攻撃後は急速後退する。これを繰り返す。

 魔道馬車には1台に12人が乗車し、順番に屋根の上に出て攻撃する。魔道馬車は絶えず移動し一箇所にとどまらないようにする。

 休憩するのは後方に退避して周囲の安全が確認された後とする。休憩中も魔道馬車からは出ないようにすること。

 魔道馬車は10台で1小隊とし、この小隊ごとに一緒に行動すること。魔道馬車が敵の魔法攻撃で破損した場合は、その乗員は近くの仲間の魔道馬車に乗車し、魔道馬車はマジックバッグに収納すること。

 小隊ごとの攻撃目標については王都の敵軍の配置図とともに、後で配るので取りに来るように。以上」


 このようにして魔道馬車による攻撃が始まった。最初の攻撃は夜間に行われた。一斉に王都の周囲を取り囲むフラ王国軍に対して、魔法攻撃や火矢の攻撃が始まった。

 最初に狙われたのはフラ王国軍の食料を貯蔵したテントであった。これは、フラ王国軍の食料の1/3を燃やすという大戦果を挙げた。


 この状況でフラ王国軍は捕虜から魔道馬車が魔法攻撃に弱いという情報を得たようで、夜間後方に多数の魔法士を配置するようになった。


 そこで、今度はアムスム王国軍は補給物資を運ぶ荷馬車を襲うようになった。フラ王国軍もまさか荷馬車にまで魔法士を配置することは出来ず、護衛の騎士ぐらいでは魔道馬車の動きは止められなかった。


 これにより、フラ王国軍の補給は途絶えた。フラ王国軍としては今ある食料でどれくらい持つか計算したが、とてもその間に王都を落とせるとも思われなかった。

 とにかく、ランドル王国軍は城から出てこないのである。また、城の一角に集中攻撃しようとすると魔道馬車が背後から襲い掛かってくる。なかなか厄介である。


 結局フラ王国軍は1か月ほど粘ったが、城の包囲を解いて後方に撤退した。

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