25.魔道具の製作
公爵邸での勉強で、魔法陣のことを教わり、光の魔道具ができたことから、魔道具を店の商品に加えることにした。
まず、講義の時作ったLED電球もどきを照明電球と名付けた。これの利用法だが、これを平板の上にいくつか設置して魔石とセットにしてスイッチをつけて店の照明に利用するようにした。これは照明パネルと名付けた。
つぎに、これを短い筒の先につけて懐中電灯のようなものを作った。これは照明棒と名付けた。
またヘルメットのようなものを作り、それにこの照明電球をつけたものも作った。これだと暗がりで作業する時に松明を持つ必要がなく手が自由になる。これはヘル照明と名付けた。なお、ヘル照明のヘルメットには防御の魔法陣をつけた。
また、以前コー村から領都に来るときに、荷馬車の揺れがひどかったので、この揺れを少なくする魔道具を作ることにした。
馬車の揺れを少なくするには、まず、馬車の4つの車輪をそれぞれ4つに分けて、その車輪の1つ1つに収納空間ボックスの中で製造したダンパーとスプリングを設置した。そして、車輪には振動吸収の魔法陣を設置した。
ゴムのようなものがあればゴムタイヤが作れるのだが、パンクした時に修理を依頼されても困るのでやめにした。
架台を吊り下げ式にすればもっと振動が少なくなると思ったが、そうすると馬車全体を改造する必要がありあきらめた。
中古の荷馬車を買ってきて、取り付けてみた。馬を借りてきてレンと2人領都の中を乗ってみた。レンがえらくはしゃいでいる。金額については、4輪取換えで金貨50枚に設定した。
また、大容量のマジックバッグを作ることにした。今持っているマジックバッグは容量がオーク2体ぐらいしか入らない。
それより大きな魔獣を狩った場合は、俺の収納空間ボックスに収納し、ギルドでは素材を何回かに分けて納品しているが手間である。
そこで容量が荷馬車3台分ぐらいのマジックバッグを作ることにした。手持ちのマジックバッグを鑑定で魔法陣を解析した。
どうもパラメーターの数値を変えることにより容量を大きくできるようである。ただそれをしようとするとかなりの魔力を込める必要がある。
俺の今の魔力量の1/10ぐらいの魔力を込めたら、荷馬車3台分ぐらいのマジックバッグ容量大ができた。オーク2体分ぐらいの容量のマジックバッグ容量小が金貨100枚だったので、金額が容量に比例すると、金貨500枚ぐらいになる。金貨500枚というと、とても売れないと思い、マジックバッグについては容量小のみの販売とすることにした。
ただ、中と大それに俺とレン用に容量が体育館ぐらいの大容量のマジックバッグ極大も作った。これらは、非売品である。
マジックバッグ極大は公爵様にも1つ贈呈した。こんな大容量のマジックバッグは、たぶんこの国にはないだろうとのことで、すごく感謝された。
これらの魔道具を大量に作って魔力を使い切って寝ることにした。
追加した商品の魔道具は次のとおりである。照明パネル(銀貨1枚)、照明棒(小銀貨2枚)、ヘル照明(銀貨1枚)、振動の少ない車輪(4輪取り換えで金貨50枚)、マジックバッグ容量小(金貨100枚)なお、振動の少ない車輪とマジックバッグは常時店に並べておくわけにはいかないので、別途取り寄せとして、注文を受けてから販売することにした。
映像と音声を記録する魔道具ができないか。それができると、索敵では色と音がわからないのが、気になるところがあると、そこにその魔道具を転移で送って回収することにより、より正確な情報を得ることができる。
映像はカメラを思い浮かべて、その映像を一定間隔で転写すればできるような気がする。そこで光を取り込む魔法陣と転写の魔法陣、それを一定間隔で繰り返す魔法陣を作って、それらを組み合わせたらできた。
音声は空気の振動だと思い、レコードを思い浮かべて、空気の振動を針に伝える魔法陣と、その針で紙に刻みを入れる魔法陣と、その紙を一定の速さで動かす魔法陣を作って、それらを組み合わせたらできた。
映像と音声を記録する魔道具だが、最初はカバンぐらいの大きさだったが、改良に改良を加えることにより、豆粒ぐらいの大きさにすることができた。
鳥型のゴーレムを作って、そのゴーレムにその魔道具を設置した。これを監視装置と呼ぶことにした。これも大量に作って、収納空間ボックスに保存した。
狩りの時にいつもだと索敵をしてレンと一緒に転移するのだけど、索敵をして、監視装置を転送して、しばらくして回収して、レンに見せたら、
「これは便利」
と言われたが、同時に
「いやらしいことには使うな」と釘を刺された。




