表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者とバグでない異世界人の物語  作者: @000-ooo


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/112

19.マリーの異変

 領都に戻ってから、俺とレンはまた、いつものように月から金は冒険者活動、土日は商店と勉強にいそしんでいた。


 そんなある日、久しぶりに、マリーに会った。俺とレンは一応遠くに薬草採取に行っていることになっているので、ギルドに帰るのは夕方遅くなってから、人が少なくなってからなので、あまり人に会わない。ゴンたちに会ったのもあれから1回だけである。マリーに会うのも冒険者登録した日以来である。


 俺がマリーを見つけて

「マリー、久しぶり。」

と言うと

「あ、ハルト久しぶり。」

と言って、うつむいてしまう。

元気がない。

「何か言わないと」、

「元気にしていた? 俺は、そこそこ、やっている。今日も薬草を採って、遭遇した魔獣を倒してきたんだ。それで、これからギルドで換金してもらうところなんだ。」

と言うと、

「そう、うまくやっているのね、よかったね。」

と言われた。そして、

「ハルトは今も1人で冒険者やっているの。」

と聞かれたので、

「いや、レンと一緒なんだ。」

と言ったら、レンが前に出てきて、

「初めまして、奴隷のレンといいます。ハルト様にはよくしてもらっています。それこそ、朝起きた時から夜の伽まで一日中ハルト様と一緒に暮らしています。ハルト様からは一生離さないと言われております。

 先日はコー村のハルト様のご両親やご兄弟の方々にも挨拶してきました。ご両親からはハルト様をよろしくと言われました」

と言いやがった。

「空気読めよ」

と思った。

 そしたら、マリーが

「ハルト、結婚したの」

と聞いてきたので

「いや、レンは奴隷だ」

と言うと

「でも一緒に住んでいるのでしょ」

と言われた。

 俺が何も言わないとマリーが

「ハルトって、リーナやサラみたいなきれいな子が好みだと思っていたけど、ハルトの好みって変わっていたのね」

と言われた。俺が

「確かにリーナは美人だったな。俺がレンを買ったのは安かったから。それに女の子の体に興味があったから」

と言ったら、

「女の子だったら誰でもよかったの、不潔」

と言われた。

「話題を変えなくちゃ」

と思い、

「マリー、元気ないみたいだけど、どうかしたの、俺にできることなら相談に乗るけど」

というと、マリーが泣き出した。


 マリーの話によると、マリーは兄と兄の友人3人の計5人でパーティーを組んでいたのだけど、先日魔獣に遭って、兄がマリーをかばって怪我をしたので、パーティーが険悪な空気になったのでマリーは1人で薬草採取をしているのだそうだ。

 でも、新人では薬草採取で稼げる金も知れているし、兄と一緒にいる宿屋代も払えなくなる可能性があるのだそうだ。


 マリーをほうっておくわけにもいかないので、ギルドで換金後、マリーと兄が泊まっている宿屋に行った。兄と同じ部屋で泊まるということで、一泊2食で小銀貨3枚にしてもらっているそうだ。

 部屋に行くと兄が寝ていた。状態は悪そうである。鑑定をかけると怪我の個所が化膿しているようだ。そこで俺は傷口を洗浄し、中級ポーションを傷口にかけて化膿を止めた。いきなり中級ポーションを使うのを見て、マリーも兄も驚いていた。中級ポーションはギルドで買うと金貨1枚である。

 そして、回復ポーション、これも中級を3本渡し、

「早く体を元に戻してくれ」

と言った。

 そして先ほどギルドで受け取った今日の報酬金貨3枚をマリーに渡した。マリーは泣いていた。

「私、返せるものが何もないのだけれど」

と言われたので、

「俺が困ったときに、助けてくれればいい」

と答えた。

 そしてレンと一緒に宿を出た。

「俺って、めっちゃ、かっこいい」

と思った。


 家へ帰る途中、先ほど宿屋でレンが何も言わなかったのが不思議なので、レンに理由を聞いたら、とりあえず俺が金だけで解決するようなので問題ないと思ったそうだ。

 俺がマリーを店で働かせるようだと大反対するつもりだったとのこと。

 レン曰く、あの店は俺とレンの愛の巣だそうだ。

「まだ夫婦じゃない。店が大きくなったら、また奴隷を買う。そしたらハーレムだ」

と言うと

「私を捨てたりしないですよね」

と言われたので

「当たり前だ」

と言った

「妻がいっぱいになったら、誰が第1夫人ですか」

と言われたので

「奴隷ばかりだったらレンが第1夫人だな」

と言ったら、

「うれしい」

と言って抱き着いてきた。


 空には満天の星が輝き、領都の家並みが続く中、家に向かう俺とレンを優しく照らしている。家々の間を抜けてきた風が、体に気持ち良い。ハルト6歳、季節は夏、明るい未来に希望を膨らませている。今日も領都は平和である。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ