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転生者とバグでない異世界人の物語  作者: @000-ooo


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12/13

21.接待リバーシ

 秋の収穫が終わると収穫祭がある。今年の農産物の収穫を神に感謝し、来年の豊作を祈願するのである。

 期間は3日で、街の広場には屋台や露店が立ち並び、街の人々は着飾って、家族あるいは恋人と一緒に出かける。当然近くの村々からも人がやってくる。俺は、コー村が遠くて来たことがないので、初めてである。


 祭りの何日か前からレンがそわそわして落ち着かない。理由を聞くと祭りに行きたいとのこと。それに、いつもの冒険者風の服ではなく、町娘風の服がほしいとのこと。

 それで、古着屋へ行ったが、服を選ぶのに時間がかかる。イライラする。

 仕方ないので、索敵をして過ごすことにした。街中で索敵をかけると人が多いので疲れるのだが、暇だから仕方ない。暇つぶしである。

 そしたら何か違和感のある子が見つかった。普通は拡大をかけるとシルエットが浮かび上がるのだがうまくいかない。

 気になったのでその子を追いかけてみることにした。レンに

「早くしないと置いていく」

と言ったらすぐに出てきた。


 その子を追いかけていったら、街の広場で屋台を見ていた。近くには多分護衛だと思われるような大人が何人かいる。

 これは貴族のお嬢様のお忍びだと思った。索敵がうまくいかなかったのは何か魔道具を使っているのだろうと思った。

 貴族にかかわると、ろくなことがないと思って、その子から離れようとしたら、レンが

「うわあ、きれいな子」

と言いやがった。

そうしたらその子と目が合った。

 そして、その子が近くに来て、

「あなたたちは誰?」

と言ったので

「俺はハルト、こっちはレン」

と言った。

「あなたたちは兄弟?それとも恋人?うーん、恋人はないか」

と言ったらレンが

「将来の夫婦です」

と言った。そしたら、その子が笑い出した。

「その顔で夫婦はないでしょ、それともハルトだっけ、何か弱みでも握られているの?」

仕方ないので正直に

「俺とレンは2人とも冒険者です。ただし、レンは奴隷です」

と答えた。

そしたら、またひと笑いされた。


 その後、

「何か面白いことない?」

と聞かれたので、

「ゲームして遊びますか」

と言ってリバーシを出した。

 リバーシは屋敷のメイドたちがしているのを見たことはあるが、したことはないので、

「やめるか」

と聞いたら

「する」

と言われたので、することになった。

 ルールを説明して、俺とレンがやってみた。その後、俺とお嬢様がすることになった。

 ぼろ勝ちしてはまずいと思い、接待リバーシに徹することにした。僅差で俺の勝ち。

 その後、今度はレンとお嬢様がすることになった。これがまずかった。レンに接待リバーシなんて言葉があるわけがなく、レンのぼろ勝ち。

「怒られる」

と思ったが、

「もう一度する」

と言われた。

よかった。このお嬢様はかなり負けん気が強いようである。その後何回かやったがすべてレンのぼろ勝ち、お嬢様も熱くなっている。


「いつ終わるのかな」

と思って見ていたら、護衛の人が

「そろそろ、屋敷に戻らないといけない」

と言ってきた。

「よかった、これで解放される」

と思ったが、

「この続きは、後日する。暇になったら呼ぶので屋敷に来るように」

と言われた。

 住所を聞かれヤマユリ商会と答えた。まだ、胃の痛くなるような状況は続くようである。

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