116. 領都サウスナンテンブルグでの生活
王国歴334年7月ハルト24歳、俺とレンがサウスブニューデン地方の領都サウスナンテンブルグに来て2年が経った。やっと落ちついたと言っていい。
最初は大変であった。知らない土地、ましてかつては敵として戦った相手である。以前の貴族に仕えていた者は最初はどうなるかと思ったが
「俺に忠誠を誓うなら継続雇用とする」
と言うと、ほとんどの従士やメイドがそのまま俺に仕えてくれることになった。
やはり解雇されて路頭に迷うのは嫌なようである。それに解雇されると平民になり生活が成り立たなくなる。それに、一応国王からの辞令もあったことも影響していると思う。
一応俺の家臣になったわけだが裏で何を考えているか分かったものではない。寝首を掻かれても困るので、難しそうな人は魔法契約で縛った。
その後、俺は兵士や事務官を追加で採用したが、採用にあたっては男も女も区別しなかった。そしたら新規に採用された女性の兵士や職員の忠誠心は厚いようである。そうやって何とか事務書類もこなせるようになった。
新領地の経営が安定したから、それでアムスム王国に残っていた家族も領都サウスナンテンブルグに呼び寄せた。
なお、昨年の5月は四女レムのスキル授けの儀式であったので事前に鑑定をかけた。
その結果、四女レムのスキルは器用貧乏、土魔法、料理、空間魔法、言語理解、鑑定であったことから、
空間魔法、言語理解、鑑定については能力値隠蔽をかけた。
レムの魔法の練習はレムがネイメー伯爵領にいることから、リヒトやマーサやルナに任せた。
また今年の5月にはレノア、セリーナ、ミリーのスキル授けの儀式であったので事前に鑑定をかけた。
その結果、レノアのスキルは器用貧乏、土魔法、空間魔法、言語理解、能力値隠蔽、鑑定であった。
それで、空間魔法、言語理解、能力値隠蔽、鑑定については隠蔽をかけた。
次に、セリーナは生活魔法と空間魔法と言語理解、鑑定であった。
それで、空間魔法と言語理解、鑑定について隠蔽をかけた。
また、ミリーは生活魔法と空間魔法と鑑定であった。
これも空間魔法と鑑定は隠蔽をかけた。
このことは親にも知らせた。アンナとリタに
「ハルトの子供はすごいスキルが与えられるのね。もっとハルトの子供を産みたい。
それにこのことはほかの人に知られないようにしないといけない。
そうしないと他の貴族が側室をおしつけてくる。
ハルト様は鼻の下を伸ばすし、よく他の令嬢に見とれていることがあるから心配だ」
と言われた。
魔法の練習はレムと同様リヒトやマーサやルナに任せた。
また、我が家は昨年の12月出産ラッシュであった。
まず、レンの子供が次男マイク、アンナの子供が八女エラ、リタの子供が三男ミシェル、エバの子供が九女カルナと名付けた。
俺とレンは長男リヒトにサウスブニューデン伯爵家を、次男マイクにネイメー伯爵家を継がせることにした。
レンは五女レノアにはネイメー男爵家を継がせると言っている。
なお、長女クララは昨年からアムスム王国の王都の学院に通っている。学院にはアムスム王国の王都の伯爵邸から通っている。
リタは三男ミシェルにチョウチョ商会を継がせると言っている。
エバにも子供が生まれたので奴隷契約を解除した。そして、我が家の伝統である大部屋でみんな一緒に寝ている。ただし、夜眠れないので妻ごとに仕切りをつけて防音結界を張っている。
エバは
「奴隷だった私が伯爵家の家族になれた」
と嬉しそうである。
俺はエバがずっと俺の味方であるように奴隷契約の解除にあたっては俺の奴隷ハーレム計画に協力することの了解を取り付けた。
エバは
「まだ妻を迎える気ですか」
と驚いていたが、
「これが俺の夢だ」
と答えた。




