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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第4章 織田大和守家消滅編
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57 織田家は全面的に斯波家を支援することにしたみたby信長

清州城に(車で30分ほどと)近い深田城主の織田信次叔父が尾張国守護の斯波義銀を助けることになった



なにかあったら


(車で1時間と)ちょっと遠い那古野城の織田信長と


(車で1時間半と)結構遠い守山城主の織田信光叔父


が助けにかけつけるということにもなった





血を分けた兄弟というのは大事だな


信長は実感した





今日から信広ちょうなんと仲良くしてみよう


と動くのはまた別の話







なぜこんなことになったのか?


実は信長にもよくは判らなかった


話していたらいつのまにかそうなっていたのだ


・・・三人寄れば文殊の知恵、とはよく言ったものである






最初は叔父達と


「どうしたものかの~」


と頭を抱えていた





まあ実際に2クラス上の守護の仕事など清州三奉行の織田信長が判るはずがないのである





簡単にいうと平社員が


「今日から社長ね」


と言われて即座に仕事ができるはずがない、である





あまりの無茶に


「もしも兄上のぶひでがいたら・・・」


と信光が言うのも無理がなかった





信長の父であり、信光達の兄である信秀は実は優秀であった


戦えば大抵の戦で勝ってくる


幕府や天皇にまで手を伸ばして冠位を授かってくる


未来でなら「おい一体どこのチートだよ」とツッコミが入るほどである





そんな兄を見なれた弟の信光達は早々に理解することを諦めていた




信秀あにうえだから」


で大抵のことが済んでいた




考えたら負けである


というやつである





・・・人はそれを現実逃避という





とまあそんな訳で途中から酒を飲みながら話をしていたのだが


「やっぱり年長者が頑張らないといけないよね」


という流れになった





14歳の守護の幼いけど18歳の当主のぶながだって幼いってことに気が付いたとも言える




あと信秀が斯波家から守護の座をさっさと奪っていれば清州織田家ほんけが守護の斯波氏を殺すこともなかったということに気が付いたとも言えた





なにせ分家の小倅の信秀だって従五位きぞくになれたんだ


本家の清州織田家ならソレ以上だって望める程偉いんだ


だったら上司の斯波氏なんて目じゃないよね


おや斯波の当主がなんか変な目で睨んでいるよ?


だったら殺しちゃおう





・・・一連の流れを予想したのだが、かなりの確率で当たっていそうだった





なにせ織田大和守家ほんけの信友と、織田弾正忠家ぶんけの信秀の仲は悪かった


なにかと信秀と競おうとする信友


信秀よりも目立とうと信友が暴走する様子が目に浮かぶようだった





気付きたくなかったが気が付いてしまった


おかげで信長以下三人は罪悪感が半端なかった


信秀(ちちうえ、あにうえ)が迷惑かけてごめんなさい


まさにそんな感じであった





織田家の従兄弟げんかの煽りで親兄弟を丸ごと殺されてしまった斯波義銀


これほど不憫な歴史上の人物がいただろうか?


いやいまい




おかげで信長達の罪悪感は半端なかった




という訳で織田家のトップは斯波氏を前面的に支援することを決めた訳である

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