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信長様と行く戦国時代  作者: 焼ミートスパ
第二章 所得倍増計画編
49/84

44 信長様から呼び出されちゃったよ by熊

「説明しろ」


信長様に那古野城に呼び出された


顔が怒っていた




・・・はて?おれには心当たりがないんですが?


正直に言ってみた






「『ホスト』とは何事か!」


と怒られた


どうやら桔梗屋の新しい仕事に問題があったようだ





だが桔梗屋が始めた商売なのでおれは関係がないと言ったら怒られた


「大うつけ!」


尾張一のうつけに大うつけと言われてしまった



不幸だ!、って叫んでいいかな?




正直に無罪を主張したら


「帰蝶の所に桔梗屋の小僧が入り浸っているわ!」


と言われた





・・・ああ帰蝶様、ハマっちゃいましたか


まあ娯楽が少ない戦国時代


当然だわな





なにせ豊かな令和でもハマる人間がいるんだ


戦うことしか知らない人間達が文化に触れたら大変なことになるわな





・・・今、戦国時代だよな?


西暦2009年じゃないよな?








だがある意味計画通りだ


問題ない


・・・この戦国時代にサングラスと手袋と執務机がないことが悔やまれる






信長様から富国強兵を命じられたじゃん?


信長様が天下統一して戦争がなくなるんならそれはそれで問題がない


まずは所得倍増計画をしてみた






大体戦争を賛美しているのは戦場に行かない権力者だけだ


実際に足軽として駆り出される農民としては


「そんなに戦いたいなら権力者じぶんたちでしろ」


なんだよ


・・・まあ戦国時代みぶんしゃかいではそんなの言えないんだけどな






そんな武力に頼った富国強兵は間違っている


戦争に特化するため巨人化した人間とか、変身する巨人とか、巨神兵なんてのは下策だ




たとえば


石鹸を作る


米作の効率化を進める


火薬を作る


養蜂をする


キノコを栽培してみる


花街ホストやキャバクラを作ってみる


などといった文化の向上が大事なのだ




つまり農民から大名に至るまで欲望を原動力に働かせるのがジャスティスだ


『パンとサーカス』とはよく言ったものである









過去、いや未来での話だが


とある会社の社長が1億円の給料の90%カットしてその分を従業員に配分したことがあった


現金なもので給料が増えて社員がヤル気を出して業績が上がったらしい


最後には業績が倍になったそうだ


・・・現金だけに現金すぎる行動である





つまり何が言いたいかというと人を動かすのはよくぼうである


そのための『ホスト』や『キャバクラ』である


いや食い道楽でも着道楽でもいいんだよ?


桔梗屋のはなに『食堂』と『古着屋』もやらせているから抜かりはない






人には


性欲


食欲


睡眠欲


という三大欲求がある





そこを攻めるのが一番もうかる


綺麗な姉ちゃんに酒を継いで貰えれば気分も良くなり財布の紐も緩むというものだ






という訳でとりあえず農民の皆様には自分から働いて貰えるようにしてみた


おかげで老若男女問わずバブル期のように働いては金を使うようになっていた






経済が廻れば信長様けんりょくしゃが儲かる


農民は欲望が叶って幸せ


まさにWin-Winの関係だ





え?


他の国との戦争?





尾張ここにはおれがいるんだよ


じゃなくって、ここまできたら農民が黙っていないだろ?





尾張だと幸せになれる


それ以外だと不幸


無理に戦わせようとすると尾張に逃げられることになっていた




いや戦争をしなくても農民に逃げられ始めているらしい


尾張の国の国境の村では徐々に農民が増えていた





斎藤だろうが


今川だろうが


松平だろうが


毛利だろうが


島津だろうが


農民が居なければ戦にならないんだ







手足を捥ぐように徐々に締めつけて天下統一をしましょう


といったら信長様に怒られた


「この大うつけ!」





はて、一体何が悪かったんだろうか?

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