お兄ちゃんの意思
これで一期終了だぜ!
僕は、喜代姉を埋葬した。
僕だって、愛されたのに、改造され偽りの愛に負けた。
それだけが僕の空白の心にころころと音を立てて転がる。
僕は、一体、どこで間違えたんだろうな。
今思っても過去は変えれない。
わかっていても、現実には背けたくないことはある。
「なあ沙優、お前は喜代がいなくて寂しいか?」
「…うん」
「そっか。…過去に戻るか?今の記憶を持ったまま」
「え?」
僕は何を言ってるのか見当もつかなかった。
だってそれは、時を移動するのと同じことなのだから。
「どうやって?」
「簡単なことだ、僕の全力を尽くせば、記憶だけを保って戻すことなんて容易なことだよ。」
僕は覚悟を決めて、言葉を口にする。
「うん。お願い。」
「……わかった。覚悟はいい?」
「うん。」
目の前が青白くなる。
多分今から戻るのだろう。
体も縮み始めた。
お兄ちゃんは少し息を吸って、最後の言葉のように言葉を告げる。
「いってらっしゃい」
僕は今、ことの重大性に理解し、僕も別れを告げる。
「いってきます」
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!
これにて『無能の雑魚はいじめの対象?〜魔法の世界に1人の少年〜』の第一期が完結となります。
学校の合間や夜の時間を使って、思いつきの衝動から書き始めた初めての小説でしたが、たくさんのPVや応援、★(評価)をいただけて本当に嬉しかったです。モチベーションになりまくっていました!
お姉さんを失った絶望から、お兄ちゃんの決死の力で過去へと戻ることになった沙優。
お兄ちゃんが遺してくれたたった一つの未来で、沙優は今度こそ大切な人たちを救うことができるのか──?
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